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  • 04年04月下旬の日記

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    04月21日(水) 今日もダラダラ

     「漫画原稿を守る会」ホームページの管理人を退任することになり、新しい管理人に渡すためのファイルの整理など。その後、来年スタート予定の新しい企画(?)に関する資料をネットで収集。
     夕方からは水泳の全日本選手権を観戦。北島康介は世界新に届かず。残念。

    04月22日(木) 水泳でダイエット?

     午後、怪しい電話がかかってくる。小説デビュー作の名前をあげて、この件でお世話になり、激励されたという人からの電話。ついうっかりと、この作品の資料などで協力してもらった人かと思ったが、いっていることに矛盾がある。1年前にわが家に来て話をしたそうだが、これはもう、完璧にうそ。とにかく会う算段をつけて投資話を持ちかけるような怪しいセールスだろう。誘導尋問したら、すぐに馬脚をあらわしたので、忙しいからと電話を切る。地元法人会の名簿を利用した投資話の勧誘はあるのだが、今日の電話は、ちょっと違っていた。そもそも社名も言わないし、名字しか言わない。オレオレ詐欺に近い内容のようだ。最近、こんな電話が多いので、電話がかかってきても、自分からは名乗らないことにしている。仕事関連の方には失礼とは思うのだが、自衛のためなので、ご容赦願いたい。
     夕方から水泳の全日本選手権を観戦した後、プールへ。今月に入って初めてだ。旅行のあいだ暴飲暴食をしたせいで、体重が3キロも増加。身体が重くなると動くのが面倒になる悪循環になるため、思いきって出かけたのだが、身体が重いので水泳は700メートルに止めておく。その合間にウォーキング500メートル。身体が重いわりには25メートルの最高タイムが17秒。

    ■今日いただいた本

    『仮題・中学殺人事件』辻真先/創元推理文庫/2004年4月刊/567円)......現在の新本格ミステリの作家たちの中には、この作品がきっかけで本格ミステリの面白さに目覚めた人も多かったのではなかろうか。あとがきにも書かれているが、この作品、辻真先さんの初めての長篇ミステリーで、1972年1月に、朝日ソノラマから箱入りハードカバーで発売されたもの。井上ひさし氏の小説処女作『ブンとフン』や梶原一騎氏の『柔道一直線』、神保史郎氏の『あの子は委員長』、小林信彦氏の『怪人オヨヨ大統領』など、新しいスタイルの「少年小説」の登場に興奮し、片っ端から買って読んだものだった。もちろん『仮題・中学殺人事件』も購入し、ウハウハしながら、あっというまに読了したのを覚えている。そして、この作品は、まもなくスタートするソノラマ文庫に入り(このときも買った)、『盗作・高校殺人事件』や『改訂・受験殺人事件』などの続編が出て、主人公のスーパーとポテトのコンビは、その後、ノベルスの世界にも進出し、大活躍をつづける。このシリーズが完結したのは1997年の『本格・結婚殺人事件』になってからだから、なんと25年もつづいたシリーズということになる。1970年代、こんなトリッキーな作品を書いていたのは、辻さんと、先日亡くなられた都筑道夫氏くらいではなかったか。最近の新本格ブームで本格ミステリの楽しさを知った若い皆さん、ぜひ、この本を手にとってみてください。最初のハードカバー版も長いこと大事にしていたんですが、箱にビニールコーティングされていなかったために、重ねて積んでおいたら箱の紙が上下の本に張りついてボロボロ。あまりにも情けない格好になったため、処分してしまいました。

    04月23日(金) 紀伊國屋書店まで買い出し

     昼過ぎに起床し架空戦記小説『風濤の艦隊』第3巻のゲラをチェック。夕方、新宿の紀伊國屋書店まで出かけて気になっていたXMLの本を探しにいく。何種類もあって困ったが、結局、『やさしいXML』を購入し、西武新宿線で帰還。最寄り駅その3の駅前にできたマクドナルドでゲラの続きをやろうと思い、ダブルチーズバーガーのセットを頼んだら、あと5分で閉店といわれ、しかたなしにテイクアウトして帰宅。自分の家でハンバーガーを食べながらゲラのチェック。

    ■今日、買った本

  • 『やさしいXML』(高橋麻奈/ソフトバンクパブリッシング/2001年6月刊/2,625円)......XMLの解説書もたくさんあって、どれを買っていいか悩んだが、結局、版数の多さで、この本に決定。今年の3月で第10刷になっていた。
  • 04月24日(土) 水泳! 女子サッカー! F1!

     午前中に起床し、XMLのお勉強。とりあえずトップページのニュースをXML化してみた。エディターの置換機能を使ってHTMLのタグをXMLのタグに置き換えただけだが、これをベースにRSSリーダーで読めるような形にしたり、あるいは、XSLを使ってデータを修飾し、ブラウザで見られるかたちにしてみたい。でも、ほかにやることもあるので、少しづつ進める予定。
     その後、ゲラのチェックを進めた後、夕方からは全日本水泳選手権。ハギトモこと萩原智子を応援したのだが、オリンピック基準タイムに届かず残念。つづいてフジテレビ721でF1サンマリノGPの予選前半。佐藤琢磨は8位。トップはモントーヤだったが、グリッドを決める後半の予選では、ひょっとしてひょっとすると……。
     F1予選の合間に女子サッカーの日本対北朝鮮の試合を見る。3対0の快勝でオリンピック行きが決定。ソフトボールにバスケットボールにホッケー(こんな競技、まだあったんだ)に……と、今年のオリンピックは、女子の競技が楽しみになりそう。
     F1の後半予選では、やった! ジェンソン・バトンがポールを獲得。ミハエル・シューマッハーがミスしたのも、限界までの走りをさせたバトン&BARホンダチームの手柄。いやあ、日曜日の決勝が楽しみになってきたぞ。これで佐藤琢磨がもう少し頑張ってくれたら、さらにいうことはないんだけれど。頑張れホンダ! トヨタも頑張れ! 日本でレース人気が復活すれば、レース小説を書くチャンスが出てくるだろうし。これぞ究極のタリキホンガン。

    04月25日(日) ハギトモ引退(泣)、ホンダが2位!

    『風濤の艦隊』(3)のゲラも終わっているので、今日は気楽に読書&テレビ鑑賞。夕方6時からは全日本水泳選手権の最終日。50メートル自由形で優勝しながらオリンピック派遣標準記録を破れず、引退を表明したハギトモこと萩原智子のインタビューを聞いて、ウッと涙が込み上げる。一昨年のパンパシフィック選手権で過呼吸のためプールサイドで倒れ、昨年は、主要大会を欠場して臨んだ試合だったのだが……。彼女のノホホンとしたキャラクターが好きで、ひそかに応援していたのになあ……。ごくろうさまでした……といっても、まだ24歳なんだよね。まだまだ人生は、これからだ。
     水泳のあとはF1サンマリノGP。ポールポジションのバトンは、第1スティントこそトップを走ったが、1回目の給油を終わったら2位。もちろんトップに立ったのはミハエル・シューマッハー。シューマッハーとフェラーリは、本当に勝ち方をよく知ってます。佐藤拓磨はギアが不調だったといっていたが、コースからはみ出たり、バンプで跳ねるような走りが多いと、エンジンによくないのも確か。このあたり、もうちょっと落ち着いた走りができないものかなあ……。
     午前1時には布団に潜ったのに、読書をしていて、結局、寝たのは午前8時。

    04月26日(月) ゲラを渡してスッキリ

     正午前、最寄り駅ちかくの喫茶店で有楽出版社のM編集長にゲラを渡し、帰途、ウィンドブレーカーなどの買い物。帰宅し、古今亭菊之丞さんのサイトの更新など。今日、飲みに行かないかという誘いが2件も入ってくるが、3時間くらいしか寝ていないため、泣く泣くお断り。XMLやRDFのことなどのお勉強などしつつ、おとなしく晩酌。深夜、思い立ってAmazon.co.jpに本を注文。

    04月26日(火) 水泳パンツを買ってプールへ

     午前中に起床し、次の企画のための資料読み。午後、クルマでスポーツ店に出かけ、水泳パンツを購入。これまで使っていた競泳パンツが、たぶんカルキのせいでヘロヘロになってしまっていたため。今回は、全日本水泳選手権の影響で(?)スパッツ型のにする。
     買い物のあと、マクドナルドで2時間ほど資料読みと新企画の構成。夜になってからフィットネスクラブに出かけ、水泳1000メートル、ウォーキング500メートル。いつもより強く攻めたせいか体重も1キログラム減る。インディジャパンのレース観戦と温泉旅行の暴飲暴食で体重が3キロ以上も増えてしまったのだが、これで何とか元にもどったかな。
     夜になって、また、発作的にAmazon.co.jpで本を購入。

    ■今日いただいた本

    『CLIE徹底活用マニュアル―PEG-TH55/TJ37対応』(武井一巳/メディア・テック出版/2004年4月刊/2,394円)......ソニーのPDA「クリエ」の使い方を解説した本。しかし、最近のPDAって、こんなにアプリが入ってるの? とても使い切れそうにないぞ……と「Palm」も使いこなせないアタシは思うのであった。

    【NEW】 (Last modified:2004/05/01 04h31)

    04月28日(水) 「キル・ビル2」と鈴本と

     午後、カミサンと連れだって上野へ。上野駅近くの上野セントラルで「キル・ビル Vol.2」を鑑賞。もちろんカミサンはレディスデーの特典を利用して1,000円なり。狭い劇場なのに観客が少ない。隣の「キャシャーン」は長蛇の列で並んでいたのに。劇場数の関係かなあ? 映画の上映中、横に座っていた中年男性の携帯電話が鳴ったと思ったら、その男性、おもむろに携帯電話を耳に当てて「もしもし」。カミサンが「信じられな〜い!」と小声で叫んだのが聞こえたらしく、このオッサン、そそくさと外に出ていったが、映画を見るときは先に携帯電話の電源を切っておくのがマナーだろうが。こちらの携帯電話は「圏外」だったけど、ちゃんと電源を切ったぞ。
     映画は、ストーリーもドラマもあるが、コテコテの賑やかさ、キッチュなオタク的面白さはVol.1のほうが上。Vol.2は、面白いのだが、シークエンスの数が少なく、かつ各シークエンスが長すぎる。Vol.1と併せて2時間半くらいでもいいのではないか。水を飲みながら見ていたせいで、最後にトイレが我慢できなくなり、エンドロールの途中で脱出。おかげで今回は「怨み節」の合唱ができなかったが、まさか、エンドロールの途中やあとに、ドンデン返しのオチなんてないよなあ……。
     映画のあとは、徒歩2分ほどのところにある上野鈴本演芸場へ。よく考えたら、ほかの寄席は、どこも何度か行ったことがあるのに、鈴本は生まれて初めてだった。入ったらすぐにオイラが公式サイトの管理をしている柳家紫文さんが登場。「ご存じ鬼平半可通」のネタでアハハハ。新ネタもあって満足。うしろの席で、夫婦連れの旦那さんが奥さんに、紫文さんのネタのどこが面白いか解説していたが、これは昨年秋、池袋芸術劇場にカミサンを連れていったときと同じ。このときギャグのわからなかったカミサンは、こちらの薦めで池波正太郎を読みはじめ、とりあえず『剣客商売』に夢中。早く『鬼平犯科帳』に移りなさい。
     紫文さんのあとは、最近、こちらよりも寄席に出かける回数の多いカミサン推薦の柳家喬太郎さんの新作。いまどきのキャバクラ嬢がリアルでワハハハハ。トリは、これも公式サイトの運営を担当している古今亭菊之丞さん。根多は「素人うなぎ」。声のとおりもよく、安心して聞くことができる。終わったとたんに後ろの席にいた落語通らしき初老の男性が、一言、「うまい!」。確かにそうだ。
     ちなみに菊之丞さんは、5月からNHKテレビ日曜午後の「笑いがいちばん」の準レギュラーに。次の出演は23日。その前の5月8日の夜、NHKテレビのお笑いバラエティに出演するそうな。よろしかったらご覧になってやってください。
     寄席のあとは回転寿司で遅い夕食をとり、高円寺に寄ってから帰宅。

    ■今日、とどいた本

  • 『生きかた下手』(団鬼六/文藝春秋/2004年3月刊/1,800円)......雑誌で書評を読んでAmazon.co.jpで購入。

  • 『小説工房12カ月』(阿刀田高/集英社/2004年4月刊/1,785円)......新聞広告を見てAmazon.co.jpから購入。
  • 04月29日(木) ネタが出てこない

     明日は翻訳会社のサイトから依頼されていたエッセイの締切日。ネタは自由でいいといわれたのだが、これが困る。せめてテーマくらいは限定してもらえると助かるのだが……などとつぶやきつつ、今日のうちに原稿をあげてしまおうと頭をひねるが、ネタが出てこない。喫茶店でネタを考え、ついでに原稿を書き上げようと吉祥寺に出撃。はなまるうどんで「ぶっかけ」の小+イカゲソの天ぷら。喫茶店に移動してネタを考えるが、何にしていいか思い悩む。結局、読書に移行してしまい、『天下城』下巻を読了。
     書店をハシゴして数冊の本を購入。高円寺に移動して古書店をまわり、荷物が重くなって腰痛がイテテ。喫茶店で先ほど購入したTOEIC入門書でリーディングのテスト。けっこう好成績がとれたのだが、この本の題名が「470点をめざすTOEICテスト」。吉村達也氏の『たった3カ月でTOEICテスト905点とった』(ダイヤモンド社)と比べると、実に不甲斐ないなあ、情けないなあ……。ちなみに『たった3カ月でTOEICテスト905点とった』は、著者からサイン入りの本をいただいている。
     結局、エッセイのネタが思い浮かばず、ヤケを起こして飲み屋で休憩していたら磐紀一郎さんがやってきて、結局、深夜まで歓談のあとタクシー帰り。

    ■今日とどいた本

  • 『走る!漫画家〜漫画原稿流出事件』(渡辺やよい/創出版/2004年5月刊/1,575円)......自作原稿がYahoo! オークションで売られているのを発見し、「漫画原稿を守る会」結成のきっかけとなった漫画原稿不正流出事件を発覚させたレディスコミック作家・渡辺やよいさんが綴った魂と行動の記録。全漫画家、漫画家志望者、漫画愛好者必読の書。

  • 『ストーリーアナリスト―ハリウッドのストーリー分析と評価手法』(ティ・エル・カタン・著/渡辺秀治・訳/フィルムアンドメディア研究所/1999年5月刊/1,890円)......ストーリー作りの参考のためにAmazon.co.jpで購入。

  • 『ハリウッド・リライティング・バイブル 夢を語る技術シリーズ』(リンダ・シガー・著/フィルムメディア研究所+ 田中裕之・訳/フィルムアンドメディア研究所/2000年2月刊/2,625円)......ストーリー作りの参考のためにAmazon.co.jpで購入。

  • 『ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101』(ニール・D・ヒックス著/浜口幸一・訳/フィルムアート社/2001年3月刊)......ストーリー作りの参考のためにAmazon.co.jpで購入。
  • ■今日、買った本

  • 『470点をめざすTOEICテスト』(白野伊津夫& Lisa A.Stefani/ジャパンタイムズ/1999年5月刊/2,100円)......CDつきで簡単そうだったので購入を決めた。リーディングは、そこそこできたが、ヒアリングは要努力の模様。

  • 【参考図書】『たった3カ月でTOEICテスト905点とった―目からウロコの超実践英語勉強法』吉村達也/ダイヤモンド社/1999年10月刊/1,470円)......「週刊小説」の取材で仕事場をお訪ねしたとき、ねだっていただいた本。スパゲッティの食べ方の考察など、面白い視点が満載で実に楽しめる。ただし、TOEICの勉強法には、外国人の家庭教師を雇うなど、やはり元手がかかっている。

  • 『織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで』(谷口克広/中公新書/2002年1月刊/882円)......佐々木譲氏の『天下城』を読んだ余韻で購入してしまったらしい。

  • 『日中開戦―軍法務局文書からみた挙国一致体制への道』(北 博昭/中公新書/1994年12月刊/734円)......宣戦布告なき「事変」の実相を知りたくて……。

  • 04月30日(金) 「漫画原稿を守る会」サイトの管理人に復帰

     午前中に目が覚め、布団の中でウダウダしながらエッセイのネタを考えていたら、文章の構成まであっというまに決まってしまう。これで書けそうだと飛び起き、まずは古今亭菊之丞さんのサイトを更新したあと、エッセイの原稿にかかる。
     なんとか夕方までには原稿が終わり、夜はクルマで川島れいこさん宅へ。漫画原稿を守る会のホームページ管理人の引き継ぎをしにいったつもりだったのだが、気づいてみたら、結局、管理人を続けることになっていた。そんなに手間暇のかかるサイトではないので、ま、いいでしょう。

    ■今日、いただいた本

  • 『京都嵯峨の月の殺人』(大野優凛子/廣済堂出版/2004年4月刊/840円)......次々に新刊を出す作者のバイタリティに敬服。

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