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仕事してます。
今日も仕事してます。
娘の友人のノートパソコンが動かなくなって持ち込まれてくる。Windows 98が入ったノートパソコンだが、フロッピーディスクも入っていないのに「Invalid system disk」が表示されるというよくあるトラブル。システムファイルが消えているのが原因なので、起動ディスクからコピーしてやればいいのだが、起動ディスクがないという。そこでノートパソコンを預り、こちらのWindows 98パソコンで作成した起動ディスクを使ってノートパソコンをDOSから起動。システムをコピーしたが、あれ、これでも起動しない。そこでDOSのコマンドを使ってハードディスクの中を覗くと、レジストリデータを保存したファイルが見つからない。これが壊れたときはRestoreをそればバックアップファイルから復元できるのだが、ハードディスクのクリーンアップをした後で起動しなくなっていたといっていたので、このときにバックアップファイルまで削除してしまったものらしい。ハードディスクには、リカバリーCDの圧縮ファイルを解凍したファイルが保存されていたので、ここからWindowsのシステムだけ再インストールすれば、とりあえずは、保存されているファイルなどはそのままに復旧できるはずなのだが、そのためにはプロダクトキーなる暗証番号が必要になる。ところがプロダクトキーの印刷された「ファーストステップガイド」が行方不明だとのこと。リカバリCDはついているのだが、プロダクトキーがなくては、こちらからもインストールできない。というわけでどうするか相談するため、しばし待機。
プロダクトキーについては、メーカーのホームページで調べると、すでにマイクロソフトがWindows 98のサポートを打ち切っている関係で、回答できないという。ちょっとおかしくないか、この対応。
結局、ノートパソコンは、クリーンインストールすることになり、手元に余っていたWindows 98のCDを使ってインストール。Windows 95/98のインストールは何度もやっているので、時間がかかることを除けば、とくに問題はなし。ただし、そのままだとVGA(640×480ピクセル)にしかならないため、リカバリCDからビデオドライバーをインストール。これでなんとかSVGA(800×600)になる。Officeやインターネット関連のソフトのインストールは、あちらでやってもらうしかない。
夕方、カミサンと赤坂ノートのクリスマス落語会へ。落語家さんたちの隠し芸大会。川柳つくしさんの1人コントは、雑誌の「締切」がネタ。その言葉が心臓にグサリ。橘家文左衛門さん、三遊亭歌彦さんの立体落語(二人が掛け合いで落語をやる)にアハハハ。
落語のあとは速攻で帰宅。途中、夕食をとっていなかったので、新宿で軽く食事。帰宅後、お腹がもの足りなくて「緑のたぬき」を食べ、さらに朝まで仕事。
締切が気になって早起きしてしまうため、睡眠不足で頭がボンヤリ。これなら、もっと寝ていればいいのだが、それができないのが貧乏性のツライところ。仕事はすれども能率悪し。
昼前に起床し、夕方からカミサンの少し早い誕生祝い。行き先は例によって(?)回転寿司。誰も酒を飲まず、しかも遠くに行くのは面倒とのことで、家族の誕生日は回転寿司かお好み焼きが定番。安上がりでいいんだけど。クルマなので当然アルコールも抜き。食事後、早々に帰宅し、また仕事。
夕方、阿佐ヶ谷で開かれた毎年恒例の石津嵐さんの誕生パーティーへ。少し早めに出かけ、近所のロッテリアで原稿を書いたあと会場へ。カミサンもここで合流。本当は12月24日が誕生日なのだが、有馬記念前日ということになっている。幹事&司会は例によって宮本昌孝。アニメ監督の石黒昇さん、シナリオライターの鈴木良武さん、編集者、新聞記者、飲み仲間が集まり賑やかに。二次会は高円寺へ。12時前にお開きとなり、三鷹経由で帰宅。
午後、原稿を書いたあと、夕方から年賀状作成。今年はカラープリンターを使用。宛名のプリントで失敗。ファイン用紙を設定してしまったため、宛名が高精細度の設定になり、印刷に時間のかかること、かかること。結局、印刷が完了したのは深夜。それから朝まで原稿。
『「ダメ!」と言われてメガヒット――名作マンガの知られざる制作現場』(宇都宮滋一/東邦出版/2004年1月刊/1,429円+税)......あっというまに一気読み。『タッチ』『750ライダー』『北斗の拳』『巨人の星』『あしたのジョー』など、1970年代からのヒットマンガを作ったマンガ家、原作者、編集者たちに取材した「夕刊フジ」連載の記事をまとめたもの。「ヒット作の陰には名編集者あり」という言葉が、ここでも実証されている。「漫画原稿を守る会」の活動を通じて実感しているのは、レディスコミックという業界のせいもあるのだろうが、マンガ家と編集者の関係が希薄になっていること。ここに双方の不信感を醸成する原因がある。また、大手出版社で仕事をしていないと、この本でも紹介されているような編集者との戦いや信頼関係を体験することはできないだろう。不幸な時代だな、と思う。
『劇・男(MAN)――劇画を創った男』(「劇・男」制作委員会/リイド社/1,429円+税)......貸本劇画時代のエピソードもたっぷりで、ニタニタしながら一気読み。とりわけ巻末の「劇画風雲録」が楽しい。
『零戦の最期』(坂井三郎/講談社+α文庫/2003年12月刊/880円+税)......架空戦記を書くための基礎教養として。
『雷撃隊、出撃せよ!――海軍中攻隊の栄光と悲劇』(巌谷二三男/文春文庫/2003年12月刊/800円+税)......上に同じ。
午後、クルマで家電ディスカウント店まで蛍光ランプを買いにいき、その足でファミレスめぐり。ノートパソコンで原稿を書くはずが資料読みばかり。気は焦るばかり……。
2003年も今日で終わり。今年は4年がかりで書いた『旭日のGP』を上梓でき、さらに、11月にはモータースポーツ大賞を受賞。来年に向けていくつかの仕事も決まり、いい1年ではありました。
……といいつつも、身のまわりでは元アシスタントのマンガ家が脳出血で倒れたり、マンガの原稿が流出して古書店で売られる事件が発覚したり。そんなことの手伝いで、今年の後半は過ぎ去ったような気もします。
来年は、小説家に転業して早くも10年目。腰を据えて新しいジャンルに取り組んでみたいと思っていますが、果たして、どうなることやら。しかもマンガの仕事もいくつか控えています。
とにかく無理はせず、まず自分で楽しむことを第一に、来年も新しい分野に取り組んでみたいと考えています。
……なんてことを考えつつ、それよりもまずは目先の締切をこなすのが大事。午後からハンバーガーショップに出かけ、カプチーノにホットコーヒーを飲みつつ原稿。
夕方に帰宅し、夕食後、中野の友人宅へ家族で押しかける。しかし仕事があるため酒は飲めず。酒が飲めないのがわかっているので、クルマで出かけ、午前零時に帰宅。紅白歌合戦も見ないまま、再びノートパソコンに向かって原稿。自由業には暮れも正月もありません。