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  • 03年11月下旬の日記

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    11月21日(金) 新しいオモチャが到着

     久々にぐっすり寝て気分。天気もよくて、なぜか今日は土曜日だと思い込んでいたのだが、午後2時、最寄り駅に到着したぷらっとホームの鈴木社長からの電話で、そうだ、今日は金曜日で、打ち合わせが入っていたのだという事実に気づく。あわててS社長はじめ2名の方をクルマで迎えに行き、近くのファミリーレストランへ。ここでぷらっとホームのオリジナル商品で、かつ隠れたヒット作になっている「OpenBlocks266」を渡される。先日、ぷらっとホーム本社を訪問したとき、「OpenBlocks」が発売になったときから関心を抱いていたことを話したら、試用してみないかと持ってきてくれたもの。こんな面白いオモチャを手にしたら、仕事ができなくなるのがわかっているので、ずっと買うのをガマンしていたのに……。大きさは豆腐1丁よりも小さいのだが、立派なLinuxマシンには変わりがない。実は、もっと小さいものと思い込んでいて、内蔵可能なハードディスクもカードサイズのものだけかと思っていたら、そうではなく、2.5インチのノートパソコン用HDDが可能だった。
     打ち合わせが終わって帰宅後、さっそく「OpneBlocks266」のセットアップに入る。ありあわせの540MBのHDDを装着して、Linuxのコマンドを見よう見まねで打ち込み、なんとかHDDをフォーマット。しかし今日は、ここでストップ。Linuxの入門書でも買ってこないと、これ以上のことはできそうにないからだ。もう10年以上も前に買ったUNIXの入門書ならあるのだけれど……。
     というわけで夕方からは腰痛防止のためにフィットネスクラブへ。水泳1,025メートルにウォーキング500メートル。

    11月22日(土) Linuxのお勉強

     Linuxのコマンドをtelnetの画面に打ち込んでいる夢を見る。いくら打ち込んでも反応してくれないのだが、LinuxのコマンドのつもりでMS-DOSのコマンドを打ち込んでいた。こんな夢を見るのだから、相当、「OpenBlocks」のことが気にかかっているらしい。で、「OpenBlocks」で何をしたいのかというと、とりあえずは「自宅サーバー」の構築。当初、タバコの箱くらいの大きさだと思っていたときは、PHSのネット接続サービスとダイナミックDNSを組み合わせた「どこでもサーバー」ができるのでは……と考えていたのだが、思っていたよりもサイズが大きく、AC電源も必須だったため、こちらは断念。「どこでもサーバー」なら、Linuxベースになった「ザウルス」の方が現実的かも。
     ……というわけで、この新しいオモチャをいじっているうちに、あっというまに1日が終わる。これはマズイ、非常にマズイ……と、あわてて資料読みにかかる。

    ■今日いただいた本

    『蛇(ジャー)』(上)『蛇(ジャー)』(下)(柴田よしき/徳間ノベルス/2003年11月刊/上巻895円、下巻857円)......京都新聞に連載された長篇ファンタジー。我が同級生に柴田さんの『炎都』シリーズの大ファンがいるが、おーい、この作品も買わないとダメだぞ〜!

    11月23日(日) 深川丼ともんじゃ焼き

     昼前に起床し、取材を兼ねてカミサンといっしょに下町散策へ。まずは西武新宿線と地下鉄東西線を乗り継ぎ門前仲町へ。最初に深川不動尊の参道で深川丼を食べるつもりだったのに、地下鉄の駅から出たあと道をまちがえ、食後に訪れる予定だった富岡八幡宮へ。そそくさと参詣をすませ、裏道を通って深川不動尊の参道にもどるが、深川丼を食べさせてくれる店は2軒くらいしか見つからない。とりあえず参道に面した老舗風の六衛門に入るが、午後1時を過ぎていたのに大混雑。2階の和室で初老のご夫妻と相席になっての食事。深川丼は初めてだったが、けっこうイケました。汁かけメシ系の丼だったが、アサリの炊き込みご飯も有名なんだとか。
     食事をすませ、お土産用の団子や煎餅を買い、徒歩で清澄庭園へ。昭和20年3月10日の東京大空襲のとき、義理の叔父は、この近くでドブに顔を突っ込んだまま死んでいたという。胸の内でそっと合掌しつつ庭園に入り、見学。天気が良かったせいで、ここも混んでいた。スケッチをしている年配の人があちこちに。水彩画がブームだそうで、水彩画の本がベストセラーになったり、ユザワヤの水彩画材コーナーが充実してきているが、その現象を実感させる光景だった。現役をリタイアした人たちのほうが、豊かで充実した人生を送っているなあ……という感じ。下町めぐりをしている人たちも、そんな年代の人たちが多かったし。
     清澄庭園の次は、ちかくの深川江戸博物館へ。江戸時代の深川あたりの長屋暮らしが、よく理解できる。とりわけ古典落語のバックグラウンドを知るのにいいかも。長屋の室内の様子を見て、「文七元結」の夫婦喧嘩のシーンなど思い出してしまった。
     資料館の見学を終えたあとは、斜め前にある深川丼の有名店「深川宿」の行列を横目で眺めながら、並びのコーヒーショップで200円のコーヒー。
     ほっと一息ついて店を出ると、こんどは清澄白河のバス停から都バスに乗って月島に移動。来月、とある集まりで利用する予定のもんじゃ焼きの店を偵察にいくが、きれいなお店で主人夫妻も感じがよく、しかも、もんじゃ、お好み焼き、焼きそばのどれもが、おいしくて満足。帰りは勝どき駅から都営地下鉄・勝どき駅から中井まで大江戸線に乗り、西武新宿線で帰宅。はあ、疲れたが充実した1日であった。

    11月24日(月) アイスホッケー初体験

     実は、数年前からアイスホッケーをテレビで見るようになっていた。深夜、ケーブルテレビをチャンネルサーフィンしている途中、アイスホッケーの録画中継に出会うと、ついリモコンのボタンを押す指を止めては見入っていたのだ。放映しているのは「スカイ・A」という局で、主に日本アイスホッケーリーグの試合を放映しているのだが、スピード感あふれる展開と、「氷上の格闘技」という言葉がピッタリしそうな力と力の激突が面白くて、いちどナマで見たいと思っていた。リーグに参加するコクドの本拠地「サントリー東伏見アイスアリーナ」も近所だし、チャンスがあればと狙っていたのだが、昨日、西武新宿線の中吊り広告で、今日、アジアリーグの試合があることを知り、思いきって自転車で出かけてみた。
     わが家から会場までは自転車で5分ほど。アイスアリーナの駐輪場がわからずウロウロしたおかげで(地元自治体の有料駐輪場がアイスアリーナのまわりにあるのでややこしい)、開始5分10秒までにコクドが立てつづけに3点入れたシーンを見逃してしまう。残念。
     朝食も抜きだったので、まず、うどんを食べながら(実に日本的)観戦し、つづいて立ち見のまま観戦。でも、予想以上にパックや選手の動きが速く、最初は、目を慣すのに一苦労。目が慣れてくると、かなりゆとりを持って試合を見られるようになった。
     細かいことまでわかっているわけではないが、それでも充分楽しめる。途中から自由席の椅子に座って観戦したが、足元がスースー。次に出かけるときは防寒対策を考えよう。
     帰途、喫茶店に寄って仕事をするつもりだったが、アイスホッケー観戦で凍えてしまったため、まっすぐに帰宅。ストーブで暖をとったが風邪をひいたかもしれない。でも、アイスホッケーの初観戦は、気分的には昂揚し、けっこう満足できた。
     夜は、貸し出してあったノートパソコンを受け取りにクルマで板橋まで。OpenBlocksの専用クライアントにしようと思ったのだが、あじゃ、うまくつながってくれないぞ。Windows CEノートを専用クライアントにしようというのがマチガイだったかも……。明日、対策を考えよう。

    11月25日(火) Linuxのお勉強

     資料を読みつつ小説のプロットをまとめ、途中、仕事の休憩を兼ねてLinuxのお勉強。とりあえずはOpenBlocksに搭載したハードディスクを初期化してみたり、マウントしてみたり、アンマウントしてみたり。
     夕方からはフィットネスクラブで水泳800メートル、ウォーキング500メートル。帰りにロビーでドリンク・ヨーグルトを飲んでいると、いつもプールで一緒になる年長の女性からパソコンのことで相談を持ちかけられる。書道展の案内ハガキが足りなくなってしまったのだが、パソコンで印刷できないかというもの。ハガキの見本を拝見するとスキャナーでスキャンするしかなさそうなので、そのハガキを預かって印刷を代行することに。帰途、コンビニに寄って光沢ハガキを買い、家に戻ってスキャナーで取り込んだ見本のハガキを印刷しようとすると、あれれ、画面と同じ色が出てこない。しかも古いカラープリンターのせいで、白フチがついてしまう。これは困ったと依頼人のお宅に電話し、あちらのプリンターを借りることに。午後11時を過ぎていたのでひそやかに自転車で依頼人宅を訪問し、こちらのノートパソコンに入れていたデータをUSBメモリーで先方のパソコンに移し、プリンターで印刷。こちらも白フチはついてしまうが、それでも仕上がりはバツグンにいい。両面印刷だったこともあって時間がかかり、終了したのは午前1時。お礼にと大量のお土産をいただき、恐縮しながら帰宅。お気づかいいただき、申しわけありませんでした。

    11月26日(水) 温泉に行くはずが映画に……

     今週は、息抜きに温泉に出かける予定を立てていたのだが、会社の決算業務の遅れなどもあって休暇は中止。かわりに税務署や都税事務所に出かけていたカミサンが帰るのを待って、レディスデーを利用して映画鑑賞をすることに。クルマで5分ほどのT・ジョイ大泉に出かけて見たのは「キル・ビル VOL.1」。B級パワー全開で、思わず笑ってしまうシーンの連続。過去のB級映画に対するオマージュなんだろうけど、日本、香港、そしてイタリアのマカロニ・ウェスタンを元ネタにした「金のかかった『ケンタッキー・フライド・ムービー』」という感じがしないでもない。あ、「実写版の劇画」というのが正解か。70年代くらいの映画をたくさん見ていると、妙に既視感があるシーンばかり。梶芽衣子は、東映で「女囚さそり」や「修羅雪姫」を撮る前、日活で「野良猫ロック」シリーズに出ていたのも見ているし、さらにそれ以前、日活の青春映画に太田雅子の名前で出ていたのもリアルタイムで見ているせいもあってか、タランティーノ監督のリスペクトの対象として彼女が登場したりするのを見ていると、なんか不思議な感じ。ジョン・ウー監督の小林旭礼賛は、なんかわかる気がするだが、これも世代のちがいかも。ラストの「怨み節」なんて、つい一緒に唄ってしまいました。
     映画のあと、喫茶店で仕事する予定が、なんだか脱力して(といっても、あっというまの113分で、すでにVOL.2が待ち遠しい)、おとなしく帰宅。ちょっと事情があって、古い作品の原稿に手を入れる。

    11月27日(木) 大掃除でイテテテ

     古くなった床暖房のポンプがキイキイと音を立てるため、温水器を新しいものに交換することに。工事は来週だが、新しい温水器を設置するスペースをつくるため、ガレージに置いてあった物置や古いタンスの移動をすることに。古いタンスはトンカチとノコギリで分解し、燃えるゴミで出せるようにする。スチール製の物置の中には、家の中に置ききれなくなった書籍を入れてあったのだが、家の中に置いてある本も、家の建て付けを不安定にするほどになっているため、思いきって読了した小説は処分することに。ところが、やはり、どうしても捨てられない本がある。たとえば山田正紀氏のデビュー作『神狩り』や、デビュー第2作の『弥勒戦争』などだ。これら思い入れの強い本だけ残し、あとは荷造り紐で縛って資源ゴミにする。さらに家の中にあった読了本も資源ゴミ用にまとめる。資料の書籍も増える一方で、もう置き場所がないのだから仕方がない。次に家を建てる機会があれば、絶対に近いに書庫をつくってやるぞ。
     夕方、プールに出かけて水泳800メートル&ウォーキング500メートル。帰途、書店にまわり、新刊の文庫を購入。やっと本を減らしたばかりだというのに……。

    ■今日、購入した本

    『京伝怪異帖(上)』『京伝怪異帖(下)』(高橋克彦/講談社文庫/2003年10月刊/上巻590円+税、下巻533円+税)......ハードカバーを買い逃していたので文庫化を機会に購入。でも、あっというまに2刷になっていた。
    『ミシェル・ヴァイヨン』(リュック・ベンソン、ジル・マランソン/入間眞・編訳/角川文庫/2003年10月刊/629円+税)......12月に公開されるレース映画のノベライズ版。原作はフランスのコミックで、ルマン24時間レースの観戦に出かけたとき、何冊か買ってきたこともある。もとがコミックなので、リアルな内容は期待していないし、自分がマンガ家であることもあって、荒唐無稽なストーリーでも面白ければ問題ない。『ドリヴン』みたいなオバカな映画でも、面白ければ、それでいいのだ――というのがポリシーだ。それでもレースものとなれば、どんな内容か気になるのは人情というもの。そこで一足先にノベライズ版を買ったわけだが、訳語の使い方と表記が気になってストーリーに没入できず、先に映画を見てから再トライすることに。
    『女薫の旅 耽溺まみれ』(神崎京介/講談社文庫/2003年11月刊/590円+税)......大好評のシリーズ第9弾。ストーリーもともかく、舞台となる土地が知っている場所だけに、よけいに懐かしさを覚えながら一気読み。このシリーズを読んでいると、つい『女人追憶』や『青春の野望』(いずれも富島健夫)を思い出す。

    11月28日(金) 古書店遍歴の後、飲み屋遍歴

     午後、吉祥寺と高円寺で古書店めぐり。資料になりそうな絶版本を10冊ほど購入し、そのうちLinux関連の本を喫茶店で読みふける。その後、夜遅くなってから飲み屋で食事&息抜き。終電数本前の電車で帰宅しようとすると、押し合いへし合いした車内に、大手新聞社の文化部記者さんの顔が。あらら、こんなところで奇遇……ということになり、その記者さんの自宅がある荻窪で途中下車して居酒屋に寄り込んでしまう。ミステリーとコミックに造詣の深い記者さんとディープな話題に花を咲かせ、はっと気づいたら午前4時。明日は忘年会第1弾があるというのに……ということであわててタクシーで帰宅。

    11月29日(土) 忘年会第一弾……

     昼過ぎに起床しメールのチェックをすると、メールサーバーが反応しない。どう見てもサーバーのトラブルのようなので、レンタルサーバー業者のサポートにメールを出すと、サーバーのハードディスクにエラーが出て修復中とのこと。開通したのは午後遅くなってからで、この間、不達になったメールも生じたらしい。
     夕方、雨の中を新宿の居酒屋へ。今夜は@niftyオートレーシング・フォーラムの旧友たちと忘年会の第一弾。乾杯の音頭は最長老の高齋正さん。年齢を重ねているはずなのに、なぜか皆さん、変わりなし。1次会が終了したとき携帯電話に磐紀一郎(石津嵐)さんから電話。田中光二さんの定宿で一緒に飲んでいるから高齋さんと出てこいというお誘いだったが、高齋さんとともにフォーラムメンバーとの2次会出席を優先して、ハワイのフラダンスが見られる怪しい店へ。
     2次会は途中で失礼して、高円寺の飲み屋に移動し、ここで、国立演芸場での古今亭菊之丞真打昇進披露からもどってきた皆さんと合流。うちのカミサンも行っていたのだが、まっすぐに帰宅したとのこと。ここで田中光二さんとの飲み会を終えた磐紀一郎さんと合流し、少し飲んだあと、方向が同じ女性とタクシーで帰宅。

    ■今日、いただいた本

    『世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション』(アンソニー・ボーディン著/野中邦子訳/新潮社/1,600円+税)......ニューヨークの超有名レストラン料理長が「究極の食」を求めて世界をめぐる。『もの食う人びと』(辺見庸/角川文庫)のアメリカ版(?)

    11月30日(日) MSXのイベントへ……

     午後に起床し、シャワーを浴びた後、西武池袋線と地下鉄丸の内線を乗り継いで御茶の水へ。ここから徒歩で秋葉原のラオックス・アソビットシティに向かい、「MSXマガジン永久保存版2」の発刊を記念した「MSXマガジンまつり」へ。ここでスピーチさせられたりサインさせられたりしたあと、元「MSXマガジン」編集長の田口旬一さんと「MSXマガジン」のイラストを手がけていた大野一興さんのトークショーを拝聴。イベント終了後、田口さん、大野さんたちと一緒に九段の焼肉店で食事。話がはずんでお開きになったのは午後10時すぎ。三鷹に帰る田口さんと一緒に市ヶ谷から総武線の電車に乗り、またもや高円寺へ。鈴々舎わか馬さんの落語の会が終わった後のノラやに寄って軽く一杯。今月展示販売されていたマフラーを1本買い、アルコール摂取は控えめにして、電車のある時間に帰宅。大野さんからもらったCGアニメのDVDをプレイヤーにかけ、しばし鑑賞。MSXを使ったアニメストーリーだが、ビートルズそっくりの音楽もいい。


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