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  • 03年10月上旬の日記

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    10月01日(水) ストレス解消に落語で笑う

     このところ引き籠もってばかりだったせいで、だんだん原稿の能率も落ちてきた。そこで今日は思いきって息抜きがわりに落語へ。ひとりで行かせると、途中、どこで寄り道するかわからない……と思ったわけでもなさそうだが、カミサンまでついてきた。行き先は、毎週水曜日にAKASAKA NOTEで開催されている「あかさか落語のーと」という落語の会。本日の出演は、五街道喜助さんに柳家さん光さん。ネタは「子誉め」に「厩火事」など都合4席。笑って笑って腸捻転になりそうだった。
     気分もスッキリしたところで、今日は打ち上げの会には参加せず、まっすぐに帰宅。途中の電車の車内で、往路に読んだ資料と、さっき聞いたばかりの落語のネタが絡まって、いま執筆中の小説に即座に使えるアイデアがバチバチと完成。やはり、たまには外出してみるものです。

    ■今日とどいた本

    『インド洋航空戦(上)―覇者の戦塵1944 (1)』(谷甲州/中央公論新社・Cノベルズ/2003年9月刊/900円+税)......この「覇者の戦塵」シリーズがはじまって、もう何年になるのだろう。満州に油田が見つかって……というところからはじまったシリーズだが、太平洋中心だった戦いは、ついにインド洋へ。ああ、ここまで大胆に平仮名がつかえるようになりたい。骨太のストーリーで同時にテキパキとした文体で大好きな作家のひとりだが、この平仮名の使いっぷりは、なかなか真似できない。

    10月02日(木) 引き籠もりつづく

     ただ家に籠もって原稿を書き、ホームページの更新などするのみ。テレビもラジオもない部屋に籠もっているため、世の中の動きがまるでわからない。浦島太郎みたいな気分だ。

    ■今日とどいた本

    『新選組111の謎―Q&Aで知る幕末最強軍団の真実』(楠木誠一郎/成美堂出版・成美文庫/2003年10月刊/524円+税)......楠木さん十八番の歴史トリビアもの。新選組については、やはり『燃えよ剣』とか『新選組血風録』などで知った知識が多いのだが(それ以前は『鞍馬天狗』とか手塚治虫先生のマンガ『新選組』とか)、楠木さんの本を読むと、へえ〜ッと声を出しそうになるトリビアがいくつもある。ちょっと忙しくて資料以外の本を読むヒマがないのだが、この本は、寝床に持ち込んで、毎晩少しずつ読んでいるところ。そういえば来年のNHKの大河ドラマが『新選組』でした。三谷幸喜氏の脚本らしいが、どんなものになるのだろう。『ラヂオの時間』みたいな新選組だったら面白そうだけど……。

    10月03日(金) 今日も引き籠もり

     朝から晩まで家のなか。取り立てて変化なし。

    10月04日(土) 「漫画原稿を守る会」第2回目の会合

     午後、大泉学園までカミサンにクルマで送ってもらい、「漫画原稿を守る会」の第2回ミーティングに出席。代表の弘兼憲史氏ほか、ちばてつや、松本零士、みなもと太郎の各氏らも出席。詳細については「漫画原稿を守る会」のニュースのページをどうぞ。
     帰宅後、そのニュースの記事を深夜までかかってまとめ、ホームページに掲載。

    10月05日(日) 今日も引き籠もり

     終日パジャマを着たまま仕事部屋に籠もる。

    10月06日(月) 今日も引き籠もり

     昨日と変わらず。このところ肋骨と胃が痛くてしかたがないのだが、椅子にすわって仕事をするようになったら、どうも腹の脂肪が肋骨と胃袋を押しているみたい。姿勢が悪いせいだな、きっと。

    10月07日(火) 『旭日のGP』届く

     庭に植木屋さんが入っているせいで、鋏の音で午前中に起床。段ボール箱が届いていると思ったら新刊『旭日のGP』の見本だった。書店に並ぶのは来週くらいかららしいが、見かけたら、ぜひよろしくお願いいたします。
     夕方、腰痛防止のためプールへ。水泳800メートル、ウォーキング500メートル。体重は、水泳前74.02kg、水泳後、73.80kg。残念、600g強しか減らなかった。

    10月08日(水) 末広亭で落語

     午前中に起床し架空戦記の原稿。ノートパソコンのキーボードが不調で外付けのキーボードを買ってきてつないでいるのだが、このキーボードのキーの位置とタッチ感(反発感)に馴染めず、ミスタイプばかりでイライラ。右手が痛むだけでなく、胃まで痛くなってきた。もともとB5サイズのノートパソコンを使っていたせいで、中途半端な大きさのミニキーボードでは使い勝手が悪かったようだ。原稿の能率も悪いので、また新しいキーボードを買うことにする。
     夕方、カミサンとクルマで新宿へ。末広亭の古今亭菊之丞真打襲名披露興行を聞くため。青梅街道の新中野あたりを通過していると、昨年倒産した勁文社のビルの窓から、机や椅子を運び出しているのが見えた。ビルの買い取り手でも決まって整理に取りかかったのだろうか。30年ほど昔、勁文社が、まだ新宿にあった頃、石森プロの仕事を通じて知り合った編集者が、あれこれ細かい仕事を発注してくれて助かったものだった。オリジナル漫画を描くようになってからも、「仮面ライダー大百科」のカットを頼まれたり、「アルプスの少女ハイジ」の主題曲が入ったカセットテープのパッケージを描いたり、デパートの屋上で開かれるウルトラマン・ショーのチラシの絵も描いたことがある。そんなことを思い出して、ちょっとセンチな気分に。
     新宿西口の駐車場にクルマを入れて、待ち合わせていた娘と合流したあとビックカメラで外付けのミニキーボードを購入。B5サイズほどの小さなキーボードだが、右手の薬指が腱鞘炎で使いものにならないため、これくらいの大きさの方が使いやすいのだ。キーも金属パンタグラフ方式なので、そこそこに反発感がある。まあ、キー配置に馴れるまでには少し時間がかかるだろうが。
     新宿3丁目の栄寿司でチラシ寿司の夕食をとったあと末広亭へ。場内は、ほぼ満席。仲入りのあとに古今亭菊之丞さんの真打披露の口上もあって、いつもよりお得感のある寄席となった。
     落語が終わったあとは、即座に帰宅。クルマにしたのは寄り道の誘惑を振りきるためでもあったのだ。帰宅後は、新しいキーボードをつないで原稿書き。

    10月09日(木) また引き籠もり

     終日パジャマ姿で引き籠もって仕事。まだ馴れないが、キーボードを替えてよかったかも。

    10月10日(金) F1日本GPはじまる

     午前中に起床し、F1日本GPのフリー走行をフジテレビ721でライブ観戦。急きょ、佐藤琢磨が走ることになったこともあって、ほかのGPよりも熱が入る。ジャック・ヴィルヌーヴが走らないのは残念だけれど。F3時代にカラオケなどして遊んだこともあるだけに。エルビス・プレスリーの真似がうまいんです、ジャックは。
     午後、予選1回目を見て、佐藤琢磨の走りに、よしよし。その後は仕事。できている分だけ原稿を送る。


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