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今日からは小説の原稿に専念しなければ……と思っていたら「漫画原稿を守る会」に掲載されている文章の件で、内容を確認してほしいとの連絡が入る。確認事項とは、今回の騒動のもとになった株式会社さくら出版が倒産した時期について。すでに「漫画原稿を守る会」サイトは公的な性格を持ってきているので、こちらも慎重にしないといけない。ちょっと出かける用事があったので、ついでに、法務局中野出張所に出かけ、さくら出版の登記簿謄本を取り寄せる。登記簿なので銀行取引などについては書かれていないが、平成14年４月10日に破産宣告、同年12月５日に破産廃止決定確定となっている。破産廃止決定の理由は裁判所の費用不足。そして平成15年２月12日に会社の閉鎖登記がなされている。原稿料未払いの漫画家たちも債権者のはずなので、破産宣告の時点で連絡が来なければおかしいのだが、漫画家たちは破産宣告の事実はどは知らされていなかったらしい。出版社が倒産したとき、印刷会社、用紙供給会社などが大口の債権者となるため、債権分配で漫画家や作家に渡る額はきわめて少額になるか、ゼロとなることが多いが、それれも破産管財人からの連絡くらいは来るのが普通だろう（経験者は語る）。実にいい加減な経営者であったことが、こんなところからも窺える。
登記簿謄本を取ったあと、高円寺まで歩き、カレーライスで食事。つづいて喫茶店に入り、ノートパソコンで小説の原稿を書く。途中で中断したままになっていた都々逸表示CGIのリストを開き、どこに問題があるのかをチェック。Netscapeで別のCGIページを開き、出力されたHTMLのソースを見ると、タグだけ太い文字になっている。しかし、こちらのエラーになっているCGIでは、タグも太い文字になっていない。ということは、CGIに必須のオマジナイ「print "content-type: text/html\n\n"」が認識されていないことになる。そこでジッと見つめると、「content」が「conten」になっていて「t」がひとつ足りない。これを追加して確認すると、こんどはきちんと表示されてホッ。「Internet Explorer」は、ちょっとしたミススペルも許容してしまうが、「Netscape」は厳格なんだよなあ……。
バグが解決できたところで高円寺在住の漫画家・ながいのりあきさんに電話して呼び出し、居酒屋で一杯。「漫画原稿を守る会」の賛同者リストに名前を載せることを了承してもらう。
朝、起き抜けと同時に柳家紫文さんのサイトに修正したCGIファイルを送り込む。このときNetscape対策のテストで作成した.haccessファイルも一緒にアップロードされてしまったらしい。そんなこととはツユ知らず、漫画原稿を守る会のサイトを更新。漫画家さん、とりわけ女性の皆さんが、次々に賛同のメールを送ってくださる。こういうことになると、やっぱり女性陣のほうが活発だなあ……。
午後、Ｇ社の編集者から10月に上下２巻同時発売の新作小説の表紙カバー見本が送られてくる。おお、カッコいいではないか。もうちょっとしたら詳細を掲載しますので、お買い上げよろしくね！
夕方、新宿に出て、高校の同期会。今回のテーマは大手自動車メーカーＮ社に勤務する同級生が、フランス人社長の出身メーカーＲ社（フランス）に出向することになり、その送別会。毎日５時間もフランス語を習っているのだそうで、まさに50の手習い。半年前にアメリカのデンバーに転勤した同級生は、小型ロケット開発メーカーへの出向だったが、同級生たちが世界を股にかけて活躍しているのを見ると、こちらも頑張らねば……という気分になってくる。気のおけないサラリーマン、大学教授、会社社長、専業主婦の同級生たちの集まりなので、ワイワイガヤガヤとにぎやかなこと。屋根裏の隠れ家風なバーで二次会をして午後11時半に解散。
ふつうなら、このまま高円寺へ……というパターンだが、睡眠不足がつづいているため、今日は早く帰ることに。新宿駅で山手線の電車に乗ろうとしたら、開いたドアからどこかで見た人が。漫画評論家＆コラムニストの夏目房之介さんでした。「漫画原稿を守る会」に賛同してください、とお願いすればよかったかな？ 新聞で漫画家の姿勢について言及されていたようだし……などと思って振り返ったら、もう雑踏にまぎれて見えなくなっていた。
山手線と西武新宿線を乗り継いで帰ったが、どちらも超満員。新宿の人手もすごかったが、バブルの頃みたいなにぎわい。安い店が増えているせいもあるんだろうけど、景気は確実に上向いているんじゃないんでしょうかね。
というわけで最寄り駅で降りたあと、空腹を覚えたので10分以上歩いて、前々から気になっていた夜だけ開いているラーメン店へ。800円の味噌ラーメンを汗まみれになって食べたが、久びさのサッポロ味に満足。ああ、体重が……。
午前９時過ぎに起床すると柳家紫文さんからホームページにアクセスできないとのＳＯＳメールが。昨日の朝からずっとエラーが出てつながらないらしい。こちらが寝ている間にレンタルサーバー会社に問い合わせたところ、サーバーにアップロードされている「.htaccess」が原因との返事があったらしい。「げ！ これ、Perlで組んだ都々逸表示プログラムがNetscapeで見えないバグをチェックするとき、パソコン側に一時的に置いたファイルではないか。修正したCGIを送り込むとき、一緒にアップロードされてしまったらしい。あわてて削除したが、丸１日アクセス不能だったそうで、ご迷惑をおかけしました。いつもなら定期的にチェックしているのに、この１週間ほどは、漫画原稿を守る会のサイト作りに追われていたものでして……。
で、この日も終日、漫画原稿を守る会のサイト作り。夜、Ｆ１イタリアＧＰ予選を観て、またサイト作り。ああ、本業の原稿にとっかかっていないといけない季節なのに……。
■今日いただいた本
『MF動物病院日誌(18)』（たらさわみち／少年画報社 MAY'S BEST／2003年９月刊／495円）......人気の動物病院日誌、早くも18巻目。こちらが読む前に家族に奪い取られてしまいました。
午前中に起床し、漫画原稿を守る会のファイル更新。夕刻、下の娘をクルマに乗せ、三鷹駅前のビル内にあるギャラリーで開催されていた西谷祥子先生の日本画個展の撤収に出かける。会場では受付を担当していたカミサンと合流し、絵を見にきていた石ノ森章太郎ファンクラブ会長の青柳クンと久しぶりに顔を合わせる。思えばいまからン十年前、西谷先生が「月刊セブンティーン」に描いた100ページ読み切りの戦記マンガ『わが魂の清ければ』を細井ゆうじと手伝ったのは、青柳クンの紹介によるものだった。
午後５時、個展の終了時間と同時に持参した電動ドライバーで日本画のフレームをはずす作業に取りかかる。電動ドライバーの扱いにも慣れて、組み立てのときよりも時間がかからず、１時間ほどで撤収準備完了。あとは西谷先生のご主人におまかせすることにして、わが家族は帰宅することに。時間も時間なので、途中、「レッドロブスター」でタラバガニだのシーザーサラダだのパエリヤだの（リンク先日記の同じ日付に、同じレッドロブスターで、似たようなメニューを食した記述があってビックリ。ユングの同時性？ ぼくも「歌舞伎町アンダーグランド」の著者が殺された件では心配しました＞阿川さん）。
帰宅後はフジテレビ７２１でＦ１イタリアＧＰ。おお、おもしろいぞ、今日のレースは。最後、モントーヤが追撃をあきらめたのは残念だったけど……。
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| 「古今亭菊之丞さいと」（管理人・すがやみつる）へ |
今日も朝から漫画原稿を守る会ホームページの更新などして、夕方、高円寺ノラやで開かれた「古今亭菊之丞さんに羽織を贈る会」へ。菊之丞さんの真打昇進を記念して、ノラやの落語会の常連が、「プチ・オダン気分」を味わおうと、資金を出し合って羽織を贈ったもの。京都西陣に特注した羽織を着てもらって一席。いやあ、贅沢な至福の時間を満喫させていただきました。
落語のあとは菊之丞さんを囲んで宴会。途中、優勝した阪神のファンがシャンパンを差し入れてくれたりして大騒ぎ。でも、仕事も残っているので、いつもより早めに帰宅させていただきました。
連日の睡眠不足解消のため、意地になって９時間寝る。昼前に起床しノートパソコンでメールをチェックすると、連休明けのせいか大量のメールが。１時間以上もかかって返事を出し終えたところに、今年の１月にパソコンを買ってインターネット接続などの手伝いをしたマンガ家の女性からＳＯＳの電話。またインターネットに接続できなくなったという。電話で「ipconfig」などを試してもらったが、どうも原因がつかめない。そこで、このマンガ家宅に出かけ、パソコンの点検をすることに。
すぐに出かけようと思ったが、次々と新しいメールが届き、１通返事を出すと、すぐにまた次の新しいメールが届き……で、なかなか家を出られない。午後２時に西武池袋線富士見台駅ちかくのマンガ家宅に到着予定と告げてあったのに、家を出たのが午後２時。大あわてで西武池袋線の最寄り駅まで自転車で向かい、駐輪場に自転車を預けて電車に飛び乗り富士見台まで。
マンガ家の友人宅に着くなりパソコンをチェック。「ipconfig」でEthernetカードは認識されているが、ADSLモデム内蔵のルーターからのデータを受信できていない状態。持参したノートパソコンに、友人宅のパソコンから抜いたケーブルを使ってADSLモデムにつなぐと、こちらは問題なし。つまりモデムとケーブルには問題がないということだ。
ハードのトラブルだったらお手上げかも……とメーカーのサポート電話に症状を報告すると、指示されたのは「BIOSの初期化」。いわれたとおりに初期化して再起動すると、こんどは問題なくつながった。あまりにも対応が的確だったことを考えると、同様の症状の報告が、多数寄せられている可能性もありそうな感じ。
ついでにWindows Updateもしつつ友人にBIOSとは何か……なんて説明をしていると、うちのカミサンから電話。西武池袋線の大泉学園〜保谷間で脱線事故があり、西武池袋線が不通だという。いわれたとおりテレビをつけ、ＮＨＫにチャンネルを合わせると、あじゃ、ほんとに電車が脱線して、トラックがペッチャンコ。メールの返事をあとまわしにして出かけてきていたら、ちょうど脱線した電車あたりに乗っていたかも。どうせ復旧は夜中になるだろうと、富士見台から徒歩で帰宅することにする。西武池袋線で４駅分だ。途中、石神井公園駅前のファミレスに入って食事したあと、また歩くが、目の前に信号待ちのタクシーがいたのを発見して、つい乗ってしまう。
ところが事故の影響か、うちのあたりは裏道まで混んでいる。しかたないので狭苦しい住宅街のあいだを抜け、駐輪場前で下車し、自転車で帰還。水泳をするつもりでパンツやゴーグルを持っていったのに、使う気力がなくなっていた。
小説の原稿に突入したが、今回は、自分好みでまとめたプロットがＯＫになっているので、かなり気分がラク。問題は資料の大半が分厚い書籍であるために、自宅から出られないこと。バックパックに入れて持ち歩いたら、腰をやられることまちがいなしだからだ。
というわけで必死に夕方まで原稿を書いたあと、西武新宿線、山手線、地下鉄千代田線を乗り継いで赤坂まで。西武新宿線の車中では、ノートパソコンとＰＨＳを使い、「漫画原稿を守る会」のサイトを更新。
赤坂に到着するなりソバ屋で腹ごしらえ。向かった先は先日も出かけたAKASAKA NOTEでの落語会。本日の出演は、先日、高円寺ノラやで１時間の独演会を聞いて以来、お気に入りの橘家文左衛門さんに、古今亭菊之丞さんと同門の菊朗さん。それぞれが30分と15分のネタを１席ずつ、計４席も楽しめて、もとがライブハウスのせいでワンドリンク付き。これで2,000円（前売り）とあっては、お得以外の何ものでもない。
落語のあとは、これまた2,000円のフリードリンク＆軽食で、落語家さんを囲んでの打ち上げ。さらに近所の居酒屋で開かれた反省会（？）にもチラリと顔を出し、電車と深夜バスを乗り継いで帰宅。ところが今日は駅まで自転車で出かけていたのを思い出し、途中で下車して駐輪場へ。途中、財布を確認すると、駐輪場から自転車を出すのに必要な100円玉がない。あるのは１万円札だけだ。しかたがないので24時間営業の99円ショップでアイスモナカほかを買い、このオツリでなんとか自転車の救出に成功（？）。アイスモナカを食べながら自転車で帰宅したのでありました。
帰宅後、ノートパソコンに向かって原稿を書いていたら、いつのまにか眠りこけておりました。
長いこと修理中だった上の前歯の治療がすみ、先日、型をとった前歯の義歯が、めでたく入ることになった。予算の関係で、犬歯は銀歯だが、ま、人前に出る商売でもないし、これでいいや。
夜は久々にフィットネスクラブで水泳＆ウォーキング。帰宅後、資料と首っぴきで原稿。
■今日いただいた本
『紫苑の絆』(上)（谷甲州／幻冬舎／2003年９月刊／1,900円＋税）
『紫苑の絆』(下)（谷甲州／幻冬舎／2003年９月刊／1,900円＋税）......幻冬舎の文芸誌「ポンツーン」に足かけ４年にわたって連載されていた谷甲州さんの大長編冒険小説。舞台はシベリア出兵直後のロシア極東、シベリアの凍土地帯。寒さの描写だったら誰にも負けぬ谷甲州さんの最新作。『神々の座を越えて』（ハヤカワ文庫JA）や『凍樹の森』（徳間文庫……げ、在庫切れだなんて。しっかりしてくれ徳間書店！）の極寒の描写に凍えたあなた、暑さが残っているうちに読んでしまいましょう！
『ZAURUS SL-C700/750/760 アプリケーション大全』（武井一巳／メディア・テック出版／2003年９月刊／2,250円＋税）......好評Linux搭載ZAURUS解説書シリーズの最新作。うちはPalmも電池切れにしてしまうほどPDAには縁がないからなあ……。
午前中に起きて小説の原稿。途中、漫画原稿を守る会のサイトの手入れ。
夕方、西武池袋線と地下鉄丸の内線を乗り継いで銀座まで。帝国ホテルで開かれた江戸川乱歩賞の授賞式に出席するため。会場では楠木誠一郎さん、薄井ゆうじさん、野間美由紀さんなどとしばし歓談。パーティー終了前に会場を脱出。途中、一軒だけ寄り道をして、吉祥寺からのバスがある時刻に帰宅し、少し原稿を書いたが、２時間以上も立ちっぱなしだったせいか、すぐに眠気に襲われバタングー。
早く寝たせいで午前中に起床し、そそくさと仕事。今日は誕生日のはずだが、家族が下の娘を残して出はらってしまい、しかたなしに残ったふたりでお好み焼き屋に出かけ、イタリア風お好み焼きで夕食。50歳を過ぎれば誕生日もこんなものか。帰宅してすぐに仕事に復帰。
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