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  • 03年05月下旬の日記

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    05月21日(水) 水泳で腰をのばす

     午後起床。原稿を書いたあと、夕方からフィットネスクラブに出かけ水泳。いつものように水泳800メートル、ウォーキング500メートル。水泳のあと、ファミリーレストランに寄って原稿。

    05月22日(木) 「透け透けカメラ」に「UFOカメラ」に讃岐うどん

     書きかけの原稿がクライマックスに差しかかっているせいか、アドレナリンが出てきた気分。このところ閉じ籠もってばかりだったのでノートパソコンを背負って徒歩で出かけ、喫茶店をハシゴしながら原稿。途中、書店で高齋正さんの「透け透けカメラ」と「UFOカメラ」を発見し、即座に購入。一緒に小林信彦氏のエッセイ集も。
     電車とバスを使って阿佐ヶ谷まで行き、讃岐うどんチェーンのはなまるうどんを覗いてみる。昨年来、渋谷、新宿、吉祥寺と、あちこちでトライしようとしたが、行列にメゲて試食を断念していたもの。平日だし阿佐ヶ谷だし……と思って出かけたら、並んでいる人は数人だけ。即座にカウンターに並び、小海老の掻き揚げとイカのゲソの天麩羅。麺は、かけの小(100円)を頼み、トータルで340円+消費税で357円也。天麩羅がでかいので、麺は小でもボリューム満点。味は、最初、ちょっと薄い感じがするのだが、食べているうちに塩気が立ってきて、最後は水が欲しくなる。
     とりあえず満足して喫茶店に移動し、またノートパソコンで原稿。今日は、かなり原稿が進んだので、ご褒美(?)で高円寺に寄り道。電車のあるうちに帰宅しようと思ったら、人身事故で中央線がストップ。結局、タクシー帰宅。

    ■今日買った本

    『透け透けカメラ』『UFOカメラ』(高齋正/光文社文庫/2003年5月刊/648円+税/いずれも2冊とも)......20年ほど前、講談社から単行本で発刊され、さらに講談社文庫にも入ったカメラ小説の短編集。カメラのメカニズムを解説しつつ、その機構を使ったトリックやアイデアの数々。好きな作品集なので、つい、また買ってしまった。『UFOカメラ』には「自動車レースに向くカメラ」という短篇があり、ここには『ゲームコーナーあらし』というゲーム漫画の作者で「管谷光(くだや・ひかる)」という漫画家が登場しているが、そのせいで贔屓しているわけではない。ちょっとメカが好きな男の子なら、ぜひ読みなさい。きっと幸せな気分になれるから。

    『最良の日、最悪の日』〈人生は五十一から(2)〉(小林信彦/文春文庫/2003年5月刊/476円+税)......「週刊文春」連載の社会時評エッセイ集。辛辣な視点は相変わらず健在。小説の新作も読みたいなあ。

    05月23日(金) パソコン初心者のレベル

     起き抜けに、とある企画を進行中の社からメール。添付されていた企画発表用のリリース原稿のチェック。
     その後、最寄り駅前の喫茶店に出かけ、コンピューター系出版社の編集者と打ち合わせ。いま、メーリングリストに参加するパソコン初心者の女性たちのヘルパー役をやっているのだが、そのような体験を通じて見たパソコン初心者と、パソコン系出版社の編集者が考えるパソコン初心者のレベルには大きな開きがあるのを改めて実感。
     打ち合わせ後、帰宅して仮眠後、また原稿。

    ■今日とどいた本

    『TMPGEnc/TMPGEncDVD AuthorではじめるMPEG・DivX・DVD完全攻略テクニック ビデオエンコードからCD/DVDビデオの製作まで』(武井一巳/メディア・テック出版/2003年5月刊/1,980円+税)......パソコンの最先端の使い方を解説した本。オーディオ・ビジュアルには疎いワタクシめには、猫に小判の本かも。

    05月24日(土) 腰がイテテ

     お膳で仕事しているせいで、どうしても腰が痛くなる。夕方からフィットネスクラブに出かけて水泳。ただし、明日はインディ500のテレビ解説があるので、あまり疲れない程度に、ほどほどにとどめておく。水泳の後、ハンバーガーショップに寄って原稿。

    05月25日(日) インディ500の解説

     昼過ぎにいちど起きて原稿を書きながら、菅生で開催された全日本GT選手権第3戦のレースをフジテレビ721で観戦。途中、カミサンにチャンネルを奪われるが、後半はバッチリ。最終ラップの最終コーナーで順位が入れ代わり、1位と2位のマシンはほとんど並んだままチェッカー。しかも優勝した脇坂寿一がドライブしていたエッソ・ウルトラ・フロー・スープラから、傷めていたリアカウルが吹き飛ぶというマンガのような終わり方。こんなに面白いレースを見たら、フォーミュラ・ニッポンがつまらなく見えるのもしかたがない。
     夕方、仮眠をとったあと、西武池袋線、地下鉄丸ノ内線を乗り継いで後楽園へ。連続4年目となるCSのスポーツ専門チャンネル「GAORA」でインディ500の解説を担当するため。東京ドームホテルで打ち合わせの後、東京ドーム地下にあるスタジオへ。ここでインディから届く映像を見ながら野田英樹選手、松田秀士選手とともにコメントを担当する(ここでアメリカからの映像にスタジオの映像や音声を加えたものが大阪の「GAORA」本社に送られ、衛星経由で放送される)。
     こちらの担当は、イエローが長引いたときなどにインディに関する歴史ウンチクなどを喋ることだと心得ているので、それなりに準備も整えていったのだが、今年は、イエローの間に見せるビデオがたくさん用意されていて、こちらの出番はわずか。また、レースも緊迫していたので、見ているだけでもいい内容。しかもトップグループは、すべて同じ周にピットインしていたので順位もわかりやすくていい。
     午前0時30分スタートの生放送は、4時35分に終了。地下鉄で帰ろうと後楽園の駅に向かったら、池袋駅行きの始発は5時27分。時間がもったいないのでノートパソコンを開いて仕事。そのまま地下鉄、西武池袋線の車内でも仕事をつづけ、楠木誠一郎さんのホームページの更新もすませ、最寄り駅に着いた後、牛丼を食べてから帰宅。家に着いてからもまた原稿を書き、結局、寝たのは午前8時。ああ、疲れた。

    05月26日(月) 仕事にならず

     いちど昼過ぎに起きるが、眠くて仕事にならず。メールの返事だけ書いて再び布団にもぐり込む。
     午後4時に再起床し、またメールの返信。『ゲームセンターあらし』関連のメールが相次ぐ1日だった。

    05月27日(火) 歯医者で居眠り

     そういえば昨日はNHK−BS1で、トム・クルーズ主演のバカレース映画『デイズ・オブ・サンダー』を見たのだった。『トップガン』のレース版であるのは確かで、娯楽映画としては、それなりによくできているとは思うのだが、アメリカンレースのルールに馴染みがないと、最後のクライマックスも少しわかりにくい。これが日本でヒットしなかった原因かも。いや、この映画、アメリカでもヒットしなかったらしい。

     本日は午後2時に起床。メールのチェックをしたあと、午後4時から歯医者。歯医者の後は喫茶店で仕事しようとノートパソコンをバックパックに入れるが、外に出ると雨。傘を差して歯医者に向かうが、早々に喫茶店行きは断念。
     なぜか歯医者の診療椅子のカーブが腰と背中に心地よく、いつも待っている間に居眠りしそうになる。治療後は、まっすぐに帰宅し、家で仕事。仕事のストレスが食欲に向かっていて、始終、何か食べていないと落ち着かない。柿ピーにアーモンドチョコレートを腹が膨れるまで食べる。これじゃ身体にいいわきゃないよ。

    05月28日(水) 原稿、快調!

     午後1時に起床し、メールのチェック。仕事の依頼と企画の相談が数件。それらに返事を書いていたら、あっというまに午後3時。1時間ほど資料を読んで、内容を頭に叩き込んだあと、クルマでハンバーガーチエーンの店に出撃。2時間ほど原稿を書くが、今日は快調。
     午後6時に原稿執筆を切りあげてフィットネスクラブに移動し水泳。いつものように水泳800メートルにウォーキング500メートル。水泳前、水泳後の体重差は840グラムなり。1メートルにつき、ほぼ1グラムの減量ペースは今日も守られた。ただし、水分が抜けただけなので、水を飲めば元の木阿弥。

     フィットネスクラブの帰途、クルマでファミレスに寄り、また原稿。水泳疲れで眠くなり、2時間弱で帰宅。でも、家にもどると眠気が覚めて、また朝まで原稿(の予定)。

    05月29日(木) 打ち合わせの連チャン、原稿の連チャン

     午前中に物干し竿販売と壊れた家電製品引き取りの巡回車が立てつづけにきて、しかも、でっかい音量でアナウンスしながら、ゆっくり走るため、寝ていられず起床してしまう。実に、いい迷惑だ。
     起きたついでに朝食をとると、ご飯を噛んだとたんに治療中の仮歯が落っこちてしまう。一昨日、つけてもらったばかりなのに。次の治療は1週間も先なので、歯医者に電話し、夕方、くっつけてもらうことにする。
     それにしても眠い。眠気をこらえて小説の原稿を書き、午後3時、駅前の喫茶店でファッション関連会社の人と商品企画のことで打ち合わせ。そろそろプレス発表もされる頃なので、発表になったらお知らせします。
     つづいて午後4時、別の喫茶店に移動し、関西からお見えになった某業界の方と、とある企画について打ち合わせ。こちらもプレス発表になったらお知らせしますが、発表できるのは2年くらい先だろうな、たぶん。
     打ち合わせ2件をすませたあと、急いで歯医者へ行き、落ちた仮歯をつけてもらう。保証期間(?)のせいか治療費は無料。
     帰宅後、小説の原稿を書いていると、某社の編集者から原稿催促の電話。最近、打ち合わせも催促も送稿も、すべてメールですませているので、電話で催促されるとプレッシャーがかかる。小説の原稿は一時中断し、こちらの原稿(漫画文庫の解説)に取りかかる。
     文字数が多くないので、書いては削りを繰り返し、書き終わったのは午前3時。「一太郎」で指定された文字数×行数のファイルを作り、FAXモデム経由で送信。原稿をFAXで送るなんて、何年ぶりだろう。
     つづいて歯科医師向け専門誌から依頼されたエッセイの原稿にかかる。こちらは書くことが決まっていたのでスラスラ。送稿もメールでスイスイ。しかし終わったのは朝だった。

    05月30日(金) 筋肉痛(?)でダウン

     昨日も睡眠不足だったのに、今日も4時間ほどの睡眠で起床。寝不足だとボンヤリしてしまって、かえって仕事の能率が悪いのに。ボケた頭をコーヒーと眠気覚ましのクスリ(北朝鮮製……ではなくピップ製のドリンク)を飲んで原稿を書くが、やはり能率が悪い。えいっとあきらめて夕方1時間ほど仮眠すると、少し頭がスッキリ。これなら水泳しても大丈夫だろうと夕食後、プールへ。水泳800メートル、ウォーキング500メートルのメニューをこなすが、げ、700グラムしか減らない。
     帰途、コンビニに寄って寝酒のワインを購入。ついでに文庫も1冊。
     帰宅後、F1モナコGPの予選を観戦しようと思ったら、しまった、モナコGPはスケジュールが変則で、予選は木曜と土曜だった。
     その後も原稿を書くが、午前2時、眠気に耐えきれずにダウン。

    ■今日買った本

    『うまい! と言われる文章の技術――「言いたいこと」を効果的に伝えるノウハウ』(轡田隆史/三笠書房・知的生き方文庫/1994年4月初版・2003年5月改訂新版/495円+税)......テレビ朝日の「ニュースステーション」にコメンテーターとして出演していた元朝日新聞論説委員の方の文章読本。ハードカバー版もあって買おうかどうか迷っているうちに再刊された文庫をコンビニで発見し購入。新聞の文章がベースになっているので、「うまい!」というよりも「わかりやすい」ことを優先した文章の書き方になっている。文章からニュースステーションで見ていた著者の穏やかな眼差しが覗いているような気にさせてくれる。文章を書き慣れていないのに、試験や就職のために文章を書かざるを得なくなった人などには、かなり役立つはず。パソコン文章術についても触れているが、パソコンでいきなり文章を書く前に、原稿用紙に手書きで書く経験をしてみたほうがいいという主張(そう強く言っているわけではないが)には賛成。自分の文章でなくてもかまわない。新聞や雑誌の記事、あるいは小説の文章を数枚でも原稿用紙に書き写してみるだけでも、パソコンでの執筆に共通する決まりや規則がわかるはずだから。小説家やライター志望といいながら、日本語の規則に無頓着な人が多すぎる。

    05月31日(土) 映画鑑賞の日

     昨夜早く寝たせいで、今日は午前中に起床。7時間くらい寝たはずなのに、身体の節々、とりわけ背中の筋肉が痛いのは、水泳で少し強く攻めたせいらしい。
     午後、台風の影響による土砂降りの雨のなか、西武新宿線の電車に乗って歌舞伎町まで出かけて映画。観たのは『エニグマ』という第二次大戦時のイギリスを舞台にしたスパイ映画。エニグマはドイツ軍が使っていた暗号解読機で、史実をベースに暗号解読を担当する数学者が、突然、キーとなるコードが変更されたため解読できなくなった暗号の謎を解く。ミック・ジャガーがプロデュースしていることで少し話題になった映画だが、原作の読者を対象に映画を作ったようなところも。原作(小説)は未読だが、おそらく原作の方が10倍くらい面白いにちがいない。
     この映画、5月17日公開なのに、来週には打ち切りになりそうな気配で、あわてて見にいったのだが、映画館の周囲には、雨の中、『マトリックス・リローデッド』を待つ人たちの列が……。ちょっとむなしくなる。

     映画の後は喫茶店に入ってノートパソコンで原稿を書くが、身体がだるくて集中できない。1時間ほどで退散し、三国一で梅ネギうどんなるものを食し、電車で帰宅。車中、爆睡し、最寄り駅からはタクシーで帰宅すると、あれれ、昨日の朝に送信したエッセイの著者校正が郵便で届いている。素早い編集部だなあ……と赤入れをしていたら少し眠気が取れたので、そのまま小説の原稿。
     午後9時からはF1モナコGP予選。排気音を聞いているうちに、また眠気に襲われ、途中30分ほど居眠り。あれま、ポールを取ったラルフ・シューマッハーの走りを見損ねた。
     午前零時を過ぎてからテレビのチャンネルを回していたら、NHKのBS−2で手が止まる。会議のシーンだったが、すぐに『ジャッカルの日』の1シーンだとわかる。原作もよし、映画もよしの名作に、つい目が行ってしまって、ああ原稿が……。

    本日の関連書籍

    『暗号機エニグマへの挑戦』(ロバート・ハリス・著/後藤安彦・訳/新潮文庫/1996年8月刊/895円+税)......映画『エニグマ』の原作。イギリスではベストセラーをつづけたらしい。映画公開に合わせて書店に並んでいるようなので、いまのうちに買っておくことにしよう。そうしないと、すぐ消えてしまいそうだから。最近の本は、欲しいときに買っておかないと、すぐに店頭からもネット書店からも消えてしまうので油断がならない。

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