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  • 03年05月上旬の日記

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    05月01日(木) 水泳で越し延ばし

     終日、眠くてたまらず、眠気覚ましに夕方からフィットネスクラブへ。水泳800メートル、ウォーキングは200メートルくらい? 妙齢のご婦人方とお喋りしながらのウォーキングだったため、何メートル歩いたのかカウントできず。
     帰宅し夕食をとったあと、しばし居眠り。テレビを横目で見ながら原稿執筆。明け方、眠気をこらえてケーブルテレビの「ディスカバリー・チャンネル」で、アマゾンの電気ウナギに関する番組を見てしまう。これだから睡眠不足になるんだよな。実は昨日も寝ようと思っていたらケーブルテレビの「ヒストリーチャンネル」でジョージ・ルーカスの伝記が始まり、つい見てしまったし。

    05月02日(金) F1スペインGP予選を見逃さず

     睡眠4時間で午前中に起床。コツコツと原稿を書くが、途中で何度も座椅子を倒して居眠り。夕方、水泳に行こうと思ったが、眠気に負けてしまう。夕食後も居眠りをした後、午後9時からはフジテレビ721でF1スペインGP1日目予選。トヨタのタイムが上がってきた。
     座りっぱなしで足腰、背中が痛むため、深夜、30分ほど早足で近所をウォーキング。汗まみれになって帰宅し、ビール……はガマンして野菜ジュース。さあ朝まで原稿だ。

    05月03日(土) やっぱりフェラーリ

     午前中に起床し、読みかけだった『メルトダウン』を最後まで読み切る。午後は原稿書き。夜はF1スペインGP予選をフジテレビ721で観戦。新車を導入したフェラーリが、他のチームとは段違いの速さ。
     F1予選観戦後はNHK教育テレビ「ETVスペシャル」で「“仁義なき戦い”を作った男たち」を見る。『宇宙からのメッセージ』を深作監督が作ったときのエピソードに大爆笑。ぼくはドキュメンタリー調東映ヤクザ映画の系列では、『組織暴力』『続・組織暴力』(ともに1967年)の佐藤純弥監督の方が好きだった。しかし考えてみたら、中学生から高校生にかけて、毎週、東映のヤクザ映画を見ていたんだよなあ……。反対に高卒後は、国産映画は、あまり見なくなってしまった。『仁義なき戦い』シリーズも全部は見ていないし……。

    ■今日読んだ本

    『メルトダウン』(高嶋哲夫/講談社/2003年4月刊/1,900円+税)......核兵器を題材にした気になる作品だったので、原稿の合間にコツコツ読み進め、なんとか読了。カリフォルニアのローカル紙に勤務する日系人記者と、ワシントンDCのクォリティペーパー「ワシントン・ポスト」の記者が、それぞれ別の事件を追ううちに、やがて浮かびあがる巨大な陰謀……といった内容で、ジョン・グリシャムの『ペリカン文書』あたりを彷彿とさせる謀略サスペンス。英文で書かれていたら、すぐにでもハリウッドのプロデューサーが飛んでくるんじゃなかろうか。いまのブッシュ政権をモデルにしているようなところもあり、イラク戦争のありようを見ていると、まさにベストタイミングで出版された作品ともいえる。政府高官のモデルまで見えてくる感じだし。日本人作家による作品だが、舞台はアメリカで、日系アメリカ人は出てくるが、日本人は出てこない。それでも翻訳作品だと思って読めば違和感はない。ボクはこんな本の著者でもあるせいで、作者の仕掛けたトリックや謀略の構図も、すぐに見当がついてしまったが、こちら方面に知識のない人なら、充分に面白く読めるはず。日本でも、こんなハリウッド系サスペンスが、もっと増えてもいいのではなかろうか。
    ■併読オススメ本
    『ペリカン文書』(ジョン・グリシャム著/白石朗・訳/小学館文庫/2003年3月刊/819円+税)......国家の陰謀モノで原作、映画ともに面白かった1冊。
    『第四の核』(上)『第四の核』(下)(フレデリック・フォーサイス著/篠原慎・訳/角川文庫/1986年5月刊/544円+税)......『メルトダウン』にも「第四の核」が登場するが、フォーサイスの「第四の核」とは定義が異なっていた。
    『ワシントン・ポスト記者ハンドブック』(ロバート・A・ウェブ著/ 村田聖明・訳/ジャパン・タイムズ/1987年9月刊/絶版)......「ワシントン・ポスト」紙の記者ハンドブック。アメリカのジャーナリズムが持つプライド、矜持がよくわかる。日本の新聞社、通信社の記者ハンドブックと内容を比較してみると面白いかも。
    『アメリカ・ジャーナリズム』(下山進/丸善ライブラリー/1995年2月刊/680円+税)......アメリカのメディアが得意とする調査報道の実態がわかる。
    『メディアの権力』(全4巻)(デイヴィッド ハルバースタム著/筑紫哲也&東郷茂彦・翻訳/朝日文庫/980円+税)......アメリカの巨大メディアの全貌を知るのに最適のシリーズ。

    05月04日(日) ちょびっと落語へ

     午前中に起床し、原稿をシコシコと書いた後、午後はスカイスポーツでJGTC第2戦。新型スカイラインGT-Rが速そうだが、最後まで見ないでバスと電車を乗り継いで高円寺へ。喫茶店で1時間ほど原稿を書いたあと、飲み屋で恒例の落語会へ。古典を二席聞いて、今日は飲み会にも参加せず、そそくさと引きあげる。途中、吉祥寺のロンロンで中華幕の内弁当を買い、バスで帰宅。なんとかF1スペインGPのスタートに間に合い、弁当を食べながらレース観戦。またもシューマッハーの横綱相撲。それにつけてもアロンソは立派。その後、また朝まで原稿。

    05月05日(月) お通夜へ

     午後に起床し、1日に亡くなったお向かいのお爺さんのお通夜に。葬祭会場は板橋の荒川に近い場所なので、カミサンとクルマで出かける。少し早めに着いたので、いまタマちゃんで話題の荒川を眺めたあと、お通夜に参列。無宗教のお通夜で、しめやかな音楽が流れる中、故人を偲びながら献花。帰途、カミサンと和食レストランに寄って食事し、帰宅後は、また原稿。
     深夜、NHK総合テレビで、昨年末に放映されたスティーブン・キング原作の「IT(イット)」前編を見る。原作は、あまりに厚くて読んでいなかったが、キングの作品には、子供時代の記憶をベースにしたり、子供を扱ったものが多いなあ。スティーブン・スピルバーグと一脈通じるものがありそうな感じもする。

    05月06日(火) 内密の打ち合わせ

     昼前に起床する直前、夢うつつの中で本の企画を思いつく。長年、暇があると調べていたことをまとめれば、ちょっとした読み物になる。資料も買い集めていたが、思いついたが100年目……というわけで、即座に飛び起き、ノートパソコンでAmazon.co.jpで追加の資料を検索。あれも欲しい、これも欲しいで結局17冊も注文。
     少し原稿を書いた後、歯医者へ。治療した箇所の点検と歯石除去だけの予定だったが、一昨年に入れたブリッジがはずれているのが発見されてしまう。最近、なんだかカクンカクンしていると思ったら、このせいだったのか。で、またもや来週から治療が再開されることになった。
     歯医者の後、書店で、また別の資料をドッサリと買い込み、打ち合わせのため近くの喫茶店へ。少し早く着いたので、資料の本に目を通し、ノートパソコンを開いて原稿のつづきを書いていると、打ち合わせの相手が到着。ナイショの企画についての説明を受け、あれこれ打ち合わせをすませて帰宅。その後はフィットネスクラブへ出かけて水泳800メートル、ウォーキング500メートル。ちょっと強めに泳いだせいか、体重が水泳前より900グラム減。帰宅後、また原稿を書き、深夜1時からはNHK総合テレビで「IT」の後編を鑑賞。

    05月07日(水) 資料読みと原稿と

     仕事関連の資料(主にノンフィクション)を一気読み。この先の仕事がらみなので書名はパス。しかし内容が重いノンフィクションばかりで、こちらの心もドヨーン。
     さらに、いま書いている小説に出てくる昭和初期の日本の物価をチェック。日本の物価のチェックには、明治39年9月に発売され、いまも売られているタバコのゴールデンバットが便利。明治39年(1906年)に4銭だったゴールデンバットは、現在、20本入りで110円。昭和7年(1932年)は7銭だったから、その頃に比べると物価は1,571倍になったことになる。もちろんタバコの値段だけで物価の変遷が決まるわけではないが、目安にはなるだろう。1933年、イタリアで発売されたレースのトト(宝くじ)の1等賞金は、当時の邦貨で300万円だったそうだが、これを現在の邦貨に換算すると、ゲゲッ、4,713,000,000円(47億1,300万円)になる。この宝くじに関連して、グランプリレースで八百長が起きたのだが、こんなに高額の賞金だったら八百長もしたくなるよなあ……。しかもイタリアでレースが大人気だった理由も、これまたよくわかる。

    ■今日の参考資料

    『値段の明治大正昭和風俗史〈上〉』『値段の明治大正昭和風俗史〈上〉』(「週刊朝日」編/朝日文庫/1987年3月刊/絶版)
    『新・値段の明治大正昭和風俗史』(「週刊朝日」編/朝日文庫/1990年1月刊/絶版)......こちらが持っているのは変型版のハードカバー本なんですが、文庫まで絶版なんですねえ……。

    05月08日(木) 原稿と水泳と

     起き抜けから原稿。午後、郵便を出しに行き、ついでにコーヒーショップで原稿。腰痛が出ているのでフィットネスクラブに寄って水泳1000メートル、ウォーキング500メートル。水泳前、水泳後の体重差は1kg。水泳の後、ファミリーレストランに寄って、また原稿。実は、枚数的にはとっくに終わっているのだが、書き足ししているため、まだ終わらない。枚数が限定されているため、ここから切り詰めないといけないのだけれど……。

    05月09日(金) メール文字化け撲滅委員会

     なんだか風邪をひいたみたいで喉が痛い。背中もゾクゾクするので、毛布にくるまって原稿を書く。
     夜、知り合いの女性作家さんからSOS。女性が大半を占めるファンの人たちが参加するメーリングリストで、文字化けが発生してメールが読めない人がいるらしい。そこでメーリングリストに加えてもらって調査を開始。送り手側はHotmailのアカウントを持ち、メーラーには「Outlook 2002」を使用。受信側は「PostPet」だがバージョンは不明。
     とりあえず順列組み合わせで、どこに原因があるかを探っていく。メーリングリストはInfoseekのもので、JISコードで書かれた広告が入ることもある。このメールが原因になっているケースもあるような気配。しかもHotmailも無料メールアカウントは、Webからメールを送信すると、これも広告が入る。メールの文字コードを「Shift-JIS」にすると、広告が化けたりするのだが、「Outlook 2002」発のメールの問題は、どうもここではないらしい。
     そこで「Outlook 2002」から発信されたメールを見ると、ありゃ、メールのエンコード方式が「quoted-printable」になっている。このエンコード方式は、7ビットアスキー文字の中に、フランス語のアクサン文字(8ビット)を入れたくなったとき、その文字だけをエンコードできたりするもので、ふつう、日本語には使わない。通常、「MIME」のエンコード方式は「なし」になっているはずなのに……と思って「Outlook 2002」をインストールしてチェックしてみると、げ、「OE」ではエンコード方式が指定できるのに、「Outlook 2002」ではできないではないか。
     で、あれこれ検索してみると、「Outlook 2002」では、自動的にエンコード方式を決定するようで、強制的な指定ができないらしい。当然、このままにしていたら、日本語が文字化けで読めないこともあり得る。今回、PostPetで読めなかったように。
     やはり、この点は問題になったようで、マイクロソフトはバージョンアップで、この問題に対応したらしい。というわけで、「Outlook 2002」のユーザーの女性には、バージョンアップのページをお知らせして、バージョンアップに挑戦していただいた。
     すると、一発でバージョンアップも成功し、PostPetでもメールが読めるようになったとさ。めでたし。役目が終わった自分の「Outlook 2002」は、即座に削除。重くて使い物にならないんだもん。しかし、この問題が解決したのは朝。布団にもぐり込んだのは午前8時過ぎだった。

    05月10日(土) 落語と弾き語り

     昼過ぎ、いちど地震で目が覚めるが、根性を出して寝直し。ところが直後に友人のレディスコミック作家から電話があって、そのまま起きてしまう。
     まだ寒気がするので、背中に毛布をかけて原稿。
     夕方からはカミサンを伴って新宿区の四谷区民センターで開催された古今亭菊之丞さんの落語と、江戸賀あい子さんのピアノ弾き語りのコラボレーションを楽しみに出かける。西武新宿駅から新宿駅まで歩き、地下鉄丸ノ内線に乗って新宿御苑で下車。地上12階の会場からは、六本木ヒルズも見えた。
     落語と弾き語りの一時を楽しみ、カミサンと徒歩で西武新宿駅へ。今日は背中ゾグゾグ状態なので、打ち上げもパス。途中、末廣亭の近くで「桂花」の熊本ラーメンを食べ、そそくさと帰宅。原稿のつづきにかかる。


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