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  • 03年03月下旬の日記

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    03月21日(金) F1の予選も忘れてた……

     今日は田舎から叔母とイトコたちが、昨年死去した母の墓参りに来てくれるので、早起きして待機。東名高速道路と環八が混んだのだそうで遅れて到着した叔母とイトコたちを霊園に案内して墓参り。
     帰宅後にハタと気づいたのは、今日がF1マレーシアGPの初日だったこと。あわててフジテレビ721にチャンネルを合わせる。やっぱり速いのはフェラーリか。
     夜、落語家さんのホームページのCGI部分が完成。あとは、ご当人からビジュアル資料を送っていただき、それで画面を飾る作業が残るのみ。ま、こちらは、ゆっくり行きましょう。
     急に決まった同級生の転勤者の送別会で、連絡役を頼まれていたのだが、こちらが墓参りに行っている間に、別の同級生がテキパキと処理してくれていた。ほっと安心して夜は「おしん」総集編の最終回を見る。世界中でヒットした理由がわかるなあ……。うちの母も尋常小学校を出た後、お寺で行儀見習いの奉公をさせられ、そのあとは紡績工場の女工になって……と、おしんの姉に近い経歴を歩いたそうだが、昔は、みんなこんなものだったのだろう。「おしん」の再放送もあるようなので、あらためて観てみたい気もするが、1年間、連続で見るのはむずかしそうだ。

    03月22日(土) 高校の同期会ふたたび

     1月末に高校同期会の公式(?)新年会があったばかりなのに、ほぼ2ヶ月で、こんどは新年度で転勤する仲間の送別会。要するに理由は何でも酒が呑めればいいらしい。
     というわけで、ルノーが1−2位を獲得したF1マレーシアGPを見た後、電車に乗って新宿へ。今回は幹事なので、少し早めに到着。ヘルシーな豆腐料理の店で2時間ワイワイ。さらに、え、いまどきこんな店が……とビックリの怪しげな焼き鳥店へ。壁には演歌歌手のポスターがベタベタで、なんだか1960年代あたりにタイムスリップした気分。お勘定も60年代並みで、おひとりさま1500円。
     そのあと単独で高円寺に寄り、帰宅したのは深夜。今夜は寝られそうだ。

    03月23日(日) F1よりも面白いフォーミュラ・ニッポン

     いちど午前中に目を覚ましてテレビをつけるが、イラクの戦争に特に進展はなさそうだったので、寝直し。小説のゲラを見ているのだが、目が疲れていて文字がよく見えないため。
     午後3時まで寝てしまい、ああ、寝過ごしたと、あわてて飛び起き、フォーミュラ・ニッポン第1戦を途中から観戦。おお、若いドライバーが追突したり、速かったりで、今年は面白そうではないか。すっかりキレてしまった小暮卓史には、片山右京2世の称号を送ってやりたい気分。右京選手もあったんだよね、こんな頃が。
     つづいてF1マレーシアGPをライブで観戦するが、うーん、レース内容はフォーミュラ・ニッポンの方が面白いぞ。ライコネンが優勝し、アロンソが3位に入って、ちょっと風向きが変わってきた感じはするが、もうちょいハラハラするレースがあってもいいかもしれない。それにしても、どうしたトヨタ、どうしたホンダ。
     レース観戦の後はゲラのチェックに戻るが、細かい文字を読むのがツライ。今夜は早めに寝ることにしよう。

    03月24日(月) ゲラ終わらず/アカデミー賞

     朝早く起きてゲラのチェックをしていたが、まだ目が不調。おかげで時間がかかることおびただしい。少し仮眠してからと思ったら来客があって寝られず。ゲラも終わらず出版社に電話したら、明日でいいとのこと。ほっとして座椅子にもたれて仮眠をとる。
     今日のトピックは、なんといっても『千と千尋の神隠し』がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したこと。宮崎氏はともかく、鈴木敏夫さん、おめでと〜ッ!(昔、さんざん、お世話になったんです)
     スタジオ・ジブリの作品って、昔、オリジナルの劇場用アニメを作っていた頃の東映アニメの血筋を引いた作品だなあ……と、いつも思ってます。高校生のとき、東映アニメのスタジオを見学させてもらったとき、ちょうど作っていたのが『太陽の王子・ホルスの大冒険』。ホルスが氷山の上を滑るシーンの原画をパラパラと見せていただいたりで、興奮したものでした。
     この作品のイメージが、そのままジブリの作品に引き継がれているような気がしてなりません。東映で労働争議があったりして、東映アニメからも人材が流出し、オリジナル長編アニメも、このあたりで最後になってしまいましたが。
     東映アニメで『ホルスの大冒険』の製作現場を特別に見学させてもらえたのは、高校で1年下にいた女子生徒のお父さんが東映アニメで働いていて、そのコネを使わせていただいたおかげでした。そのお父さんというのは、東映アニメで長年、動画や原画の仕事をされて、その後、『アタックNo.1』の作画監督もやり、最近では『DRAGON BALL Z』や『ONE PIECE』も手がけていたという竹内留吉氏。一昨年、お亡くなりになったことを、つい最近Webで知りました。合掌。

    03月25日(火) ゲラを渡して水泳に

     なんとかゲラも終わり、午後、最寄り駅前の喫茶店でゲラ渡し。ゲラを渡したのは『灼熱の艦隊』第3巻。これまで有楽出版社から出した架空戦記シリーズは、在庫管理の関係で、全3巻で終了ということになっていたのですが、今回、初めて全4巻まで延長となりました。第1巻の売れ行きがよかったので、このような事態になったのですが、これも読者の皆さんのおかげです。ありがとうございました。
     と、ゲラを渡して気分が一段落したところで久しぶりにフィットネスクラブへ。寝不足なので水泳は400メートルでとどめ、水中ウォーキングを500メートル。帰宅後、次の小説の準備。

    03月26日(水) 「コロコロコミック」同窓会

     昼前に起床し、メールの返事などを書いたあと、寝たりないので少し仮眠。
     午後遅く、西武新宿線で新宿に出かけ、喫茶店で小説の原稿書き。暗い喫茶店だったせいか、目が疲れてショボショボ。2時間ほどで中断し、紀伊國屋書店アドホック店に立ち寄ってバーゲン本を見て歩く。げ、太田出版の復刻版コミックもあるではないか。もしや『ゲームセンターあらし』も……と思ったが、幸いにして置いてなかった。ホッ。このホームページからリンクされたAmazon.co.jpの『ゲームセンターあらし』リンクだけでも、そこそこに売れ続けているしなあ……。
     午後7時から、新宿の中華料理店で、「コロコロコミック」の同窓会。集まったのはH元編集長と、桜多吾作(『釣りバカ大将』)、大林かおる(『ラジコンボーイ』)、ながいのりあき(『がんばれ! キッカーズ』)、のむらしんぼ(『とどろけ! 一番』)、そして、すがやみつる。桜多さん、のむらさんとは、昨年の秋、「トラマガ」の座談会で会ったばかりだったけど、ながいさん、大林さんとは久しぶり。思い出話で盛り上がり、元女優さんの経営するバーに移動してからも話は尽きず。電車のあるうちに一度はお開きとなったが、結局、ながい、のむら、すがやの3名は、高円寺に移動してカウンターだけの小さな、だけで気の利いた居酒屋で3次会。帰宅したのは午前3時。明日も飲み会があるので、朝まで粘るのはヤメておいた。

    03月27日(木) ビジネス街で酒盛り

     午前中に起床し、メールとホームページのアドレスが変わったので、名刺を作り直し。
     その後、資料読み。英語の分厚い本なので時間がかかる、目が疲れる。眠気に襲われ30分ほど仮眠した後、西武池袋線と地下鉄丸ノ内線で東京駅へ。八重洲ブックセンターで本を探す予定が、身体が重いので、新書を1冊だけ購入。
     午後6時30分、某プロバイダー会社のK部長、レース関連のコンテンツを作っているKさんのご両名と、洒落た居酒屋で待ち合わせ。ネット関連でちょっと揉め事があって、そのことを気に懸けてくださっての慰労の(?)飲み会。お気遣い、申しわけありません。
     2次会は、サラリーマンで一杯の大衆酒場。二合徳利で熱燗をグビグビ。久しぶりの日本酒で、いいコンコロモチに。東京駅で散会した後、高円寺に移動。飲み屋でロック歌手の江戸賀あい子さんから彼女のノートパソコンを受け取る。インターネットに接続できなくなったとのことで、診てあげることにしたもの。彼女とプログレと歌謡曲に強い店に移動して、カンパリソーダを一杯だけ飲んだところで睡魔に襲われ帰宅。風呂にも入らずに寝る。

    ■今日、読了した本

    『ミステリアス学園』(鯨統一郎/光文社カッパ・ノベルス/2003年3月刊/781円+税)......3月20日にいただいた本。寝る前と電車の中とで読了。日本と世界のミステリーの歴史がわかり、同時にミステリーをおちょくる楽しいメタミステリー。(新)本格ミステリーというものの本質が、トリックを強引に言いくるめて納得させるレトリック小説でもありディベート小説でもありヘリクツ小説でもあるってことがわかる作品(笑)。最初の方は辻真先先生の作品を読んでいるような気分になった。皮肉も利いてて面白かったスよ。


    03月28日(金) 3連チャンの飲み会はヤメ

     寝たのが午前4時頃だったのに、またもや午前9時には目が覚めてしまう。もっと寝たいのだが、なぜか目が覚めてしまう。やっぱり年齢のせいだろうか。
     しかたがないのでエイヤと起床し、昨晩、預かってきたノートパソコンのチェック。ダイヤルアップ・ネットワークのモデムが、彼女が契約しているプロバイダーのアクセスポイントに接続しようとしているが、「この電話番号は、現在、使われておりません」の声がスピーカーから流れてくる。自分のノートパソコンでプロバイダーのホームページを開き、アクセスポイントの電話番号を確認するが、まちがってはいない。そこであれこれチェックしていくと、あれま、モデムのプロパティで、内線電話を使う状態にセットされている。外線呼び出し用の数字を発信してからアクセスポイントの電話番号を送出していたため、エラーになってしまっていたのだ。おそらく彼女が仕事している先の会社で使ったときの設定が、そのままになっていたのだろう。で、この外線番号を削除したら、ちゃんとつながり一件落着。
     昨夜、彼女から「ホームページに携帯電話でもアクセスできるようにしてほしい」とリクエストがあったのを思い出し、「江戸賀あい子ワールド」にアクセスすると、アクセスしたブラウザーによって、パソコン、i-Mode、J-Sky、Ez-Web、それぞれ専用のページにジャンプするCGIを、フリーCGIを参考にして作成。さらにライブのスケジュールをパソコンのブラウザー、各社携帯画面のいずれからも見られるようにCGIを作成。最近、CGIを作ることが多いので、先週、ノートパソコンにApacheActivePerlを導入し、自分のパソコンでCGIの動作確認ができるようにしたおかげで、テストの際、サイトにアップロードする手間も省けて快調。大きな問題もなく、なんとかCGIも動いて、これをアップロード。
     一段落ついたところでフィットネスクラブに出かけ、水泳800メートル、ウォーキング500メートル。ゆるめに泳いだせいで、600グラムしか減らなかった。
     水泳の後は書店に寄って資料を購入。この資料とノートパソコンを抱えてファミリーレストランに移動し、食事をしながら某社から依頼のあった企画書を書く。内容はナイショ。

    ■今日いただいた本

    『武田信玄・新甲陽軍鑑』霧島那智/ワンツーマガジン社/2003年3月刊/800円+税)......楠木誠一郎さんからいただいた『エピソードで読む武田信玄―リーダーの統率力』につづく武田信玄もの。若桜木(霧島)氏の日記を拝読していると、すごいペースで執筆されているが、この本を読んで速筆の研究をしてみよう。

    『消えた甲子園』大野優凛子/有楽出版社・発行/実業之日本社・発売/2003年3月刊/838円+税)......若桜木氏のお弟子さんのミステリー2作目。甲子園決勝に出場する選手が全員誘拐されて……というミステリーだそうで読むのが楽しみ。でも、前に、似たような題名の野球ミステリーがなかったっけ? ……あ、思い出した。『消えた巨人軍(ジャイアンツ)』(西村京太郎/徳間文庫/新装版/2000年5月刊/629円+税/最初はトクマ・ノベルスだったはず)だ。こちらは確か、新幹線で移動中の巨人軍の選手が、まとめて誘拐されてしまうストーリー。探偵役は十津川警部ではなく左文字進という日米ハーフの私立探偵でした。野球ミステリーといえば、球場の衆人環視の中で殺人事件が起こる『四万人の目撃者』(有馬頼親)とか、八百長絡みの『完全試合』(佐野洋)なんてのもあったなあ。『後楽園球場殺人事件』(神宮正春/講談社ノベルス/1982年8月刊/収録作「神宮球場殺人事件」「横浜球場殺人事件」「後楽園球場殺人事件」「西武球場殺人事件」)も「小説現代」連載中から読んだけど、河合楽器野球部出身でピアノ調律師の資格を持つ実在の野球選手(名前失念)の特技を活かして探偵役に使ったりで、元スポーツ新聞記者らしい作品でした。同じ著者には『甲子園球場殺人事件』とか『消えたマウンド』といった作品もあるけれど、こちらは未読。そういえば江戸川乱歩賞にも高校野球の野球賭博事件を題材にした『白色の残像』(坂本光一)なんて作品もありました。『消えた甲子園』の作者も、こういう先達の野球ミステリーがたくさんある中に、あえて野球ミステリーで挑む意気や良し……といったところでしょうか。読むのが楽しみ。

    03月29日(土) 資料読みで明け暮れる

     深夜になるとCNNでイラク戦争の報道に釘づけ。おかげで仕事が進まない。昨日の水泳のせいか、身体が筋肉痛。自宅で分厚い英語の資料本を開き、メモを取りながら読みつづける。

    03月30日(日) 資料読みの後でGTレース

     フランス人の知人から独自ドメインを取得し、新しくWebサイトを開設したとのメール。早速アクセスしたが、すべてフランス語で読めない。
     資料読みに専念するためファミリーレストランに出かけるが、食事のあとで腹痛に襲われ、早々に退散。帰宅後、午後7時からJスカイスポーツで全日本GT選手権第1戦を観戦。長いレースだったがF1やフォーミュラ・ニッポンよりも面白い。レース観戦後はテレビ朝日の「日曜洋画劇場」で『インディ・ジョーンズ』鑑賞。その後、プログラミング。はっと気づいたら朝になっていた。

    03月31日(月) オペラシティでイタリアン

     睡眠4時間で起床。資料を読みながら小説の原稿の修正。夕刻、修理を依頼されていたノートパソコンと小説の資料を抱え、西武新宿線、JR山手線、京王新線経由で初台のオペラシティへ。時間にゆとりがあったので、1Fのカフェでコーヒーを飲みながら資料読み。メモを取るのも面倒なので、本にマーカーで書き込みをしていく。
     そのあとでオペラシティ内のインターネット接続会社へ。今日は、この会社の社長からお招きを受けての会食。社長室で広報担当者の方などを紹介され、53Fのイタリアン・レストランへ。東京の夜景をながめながらの食事と歓談をしているうちに、あっというまに3時間が過ぎる。しかし、ショートケーキのデザートまでしっかり食べていいのかなあ、ダイエットしないといけない身の上なのに。
     ちなみに前菜はズッキーニのフライの生ハム添え。食前酒にはカンパリ・ソーダ。1Fのカフェで読んでいた本に、カンパーリの話が出ていたので、このお酒を選ぶことにした。ちなみに読んでいたのは第二次大戦前のレースの本。
     さらにアーリー・オーリー・ペペロンチーニとイカスミのパスタを3人でシェアし、メインディッシュは鯛と手長エビのグリル。これでダイエットしようなんてのが大まちがいってものだ。
     会食のあとは高円寺に回り、いつもの飲み屋に修理を完了したノートパソコンを届ける。ここで時代小説作家の磐紀一郎さんと遭遇し、別のスナックに拉致されてカラオケを少々。睡眠不足で身体がしんどいので、短時間で切り上げ、タクシーで帰宅。資料が面白くなって止まらず、布団の中でマーカー片手に明け方まで読書。


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