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  • 03年03月中旬の日記

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    03月11日(火) 風邪……

     週末からカミサンが鬼のカクランでオタフク風邪にかかり、顔がまん丸。ウィルスを外に持ち出すとまずいので、家に籠もって原稿を書いているせいで、どうも能率が悪い。おまけにこちらも風邪気味で、風邪薬を飲むと眠気に襲われる。
     眠いのだが空腹で寝られない。カミサンが寝込んでいるので自分でスパゲッティを茹でて夕食。量をまちがえて2人前も作ってしまったので、半分はレトルトのトマトソースで、残る半分は、ニンニクとオリーブオイルでペペロンチーニ。でも、このシンプルさがいいのだ。はああ、満足。
     深夜、メールとホームページのアドレス変更をお知らせするメールを送信。

    03月12日(水) メールがドヒャーン!

     昼前に起きると寝る前に大量に送ったメールの返信がドッサリ。久しぶりに連絡のついた人もいて、返事を書くだけで2時間以上かかる。こんなことをしていては原稿がヤバい。4日ぶりに家の外に出て、まず書店に寄って本を買い、クルマでファミリーレストランへ。ここで少しだけ読書。面白いので熱中しそうになるがガマンして、ノートパソコンで原稿。
     ハッと気づくと3時間も原稿を書いていた。疲れ目で焦点が合わなくなっているので、休憩を兼ねて2週間ぶりにフィットネスクラブへ。睡眠不足でもあるので控え目に500メートルほど泳ぎ、500メートル水中を歩く。
     目の筋肉もほぐれるのか、水泳の後は目もスッキリ。これなら仕事ができると、またファミリーレストランに出かけ、イチゴとナタデココのデザートを食べながら深夜まで原稿。
     午前零時をまわってから帰宅すると、またメールが溜まっている。返事を書き、原稿を書いていたら、あっというまに朝。
     そういえば、ニフティに届くメールを携帯電話で受信できるサービスを解約してしまい、久々の外出で不便な思いをしていたのですが、はたと思い出して、前に使っていたリモートメールを利用することに。このサービス、スタート当初に使っていたんですが、3年くらいのあいだに、すいぶん便利になったものですね。
     さらに朝まで原稿を書き、気がついたら午前8時すぎ。あわてて布団に潜るが眠れず、昨日買った『キャラクター小説の作り方』を読了。寝たのは午前10時。

    ■今日買った本

    ■『キャラクター小説の作り方』(大塚英志/講談社現代新書/2003年2月刊/760円+税)......業界で話題になっている本なので期待して読んだが、こちらの期待した内容とは違っていた。
     実際にはハウツー書の体裁を借りた文学論の本なのだが、「スニーカー文庫」のような小説を書きたい人が知りたいのは、こんな高尚な文学論ではなく、パソコンで原稿を書くときの注意点や、売れるプロットの作り方といった即物的な内容でしょう。いちおう、そのような内容も書かれてはいるが、この本の主旨は、マンガやマンガのノベライズを手がける作者が、いかに高尚なことを考えて作品を創っているかを主張することのような気も。読者の対象は、作家志望者というよりも、アニメ絵の表紙のライトノベルが売れている理由が理解できないオヤジ世代のような気がしないでもありません。
     著者同様にトータルで1000万部くらいは売れた経験を持つ元漫画家で、いまは、架空戦記という「カテゴリー小説」を書いている著者に似た経歴の持ち主としては、ちょっと物足りない本でした。マンガやアニメの「キャラクタービジネス」に関するハウツー書が何冊も出ていますが、どれも空虚で実が伴っていません。そんな本に比べると、はるかに内容は濃いのではありますが。
     実際にアニメ絵表紙の小説を書きたい人たちの悩みは、パソコンを使ったときの原稿の書き方といった段階の知識に関してでしょう。当ホームページのアクセス解析でも、トップページと日記を除けば、『作家・ライター志望者のための電脳文章作法』(小学館文庫/絶版)のページへのアクセスがダントツなのは、いろんな作家さんのところから、この本を読みなさいというリンクが張られているからですが、いまの小説家志望者の知りたいことは、「ココロザシ」ではなく、いかにしたら「売れる小説」が書けるか(「フリーの専業作家になれるか」)という即物的なものというのも事実です。
     20年近く前、あのクーンツの『ベストセラー小説の書き方』(初版は講談社。いまは朝日文庫。ちなみに、この本は、小説の書き方を解説するふりをした読書ガイドです。やはり馬に喰わせるほど本を読んでいなければ、小説など書けません)の後に出た『ロマンス小説の書き方』(講談社から出たまま絶版)あたりの方が、「カテゴリー小説」を書く心構えを叩き込んでくれることでしょう。ちなみに「架空戦記」という「特殊なカテゴリー小説」を書いている私も、プロットなどに詰まるたび、『ロマンス小説の書き方』を再読しては、通俗娯楽小説の王道を思い起こすようにしています。
     ちなみにぼくは、マンガ、アニメの絵で飾られた小説は、読むのが苦痛です。面白いことがわかっている知り合いの小説家の作品しか読む気が起きません。小説を書く人たちが、このような装丁、挿絵に満足しているのは、売れることもさることながら、生まれたときにはマンガとアニメがあった世代が書き手の中心になっているせいもあるでしょう。マンガ、アニメのキャラクターの行動原理について、ぼく自身は、この『キャラクター小説の作り方』とは異なる考え方を持っています。同じマンガをベースにしながら、まるで考え方が異なるのは、こちらが低学年向けが中心ながら、小学館、講談社といったメインストリームの出版社で仕事してきたのに対し、『キャラクター小説の作り方』の著者は、新参の角川系雑誌などを舞台に、どちらかというとサブカル系、オタク系の読者、ファンを対象にしてきたという経歴の差異によるものなのでしょう、たぶん。

    ■『日本の原子力施設全データ』(北村行孝・三島勇/講談社ブルーバックス/2001年9月刊/900円+税)......10年ちょっと前、足かけ3年ほどかけて、日本国内のみならず、欧米の原子力施設を取材して歩いたことがある。「週刊ポスト」「週刊現代」「週刊新潮」「週刊宝石」などに掲載された電気事業連合会のPRマンガ『エネルギーを考える』を描いていたせいで、その後、この体験をもとにした「電力ホラー小説」の原稿も300枚ほど書き進めているのだが、時代はどんどんうつろっていく。とりあえず最近の原子力事情も知っておかなくては……と勉強のために購入。

    03月13日(木) 地震で飛び起きる

     結局、寝たのは午前10時だったのに、正午過ぎ、地震で飛び起きる。起きたついでにメールをチェック。メールの往復の結果、今月末から来月にかけて、マンガ関連、ネット関連の会合が相次ぐ予定。IT関係の単行本執筆の依頼も相次ぎ、とりあえず、こちらで企画書を書かせていただくことにする。医療関係の専門誌からエッセイの依頼があり、こんな題材なら……と案を送ったら、瞬時に快諾される。
     こんなことをしていたら寝直しができなくなり、目先の原稿のできているところまでを眠い目をこすりながらチェック。登場する飛行機の数やら、爆弾のキロ数やらを計算していたら、いつのまにか座椅子にもたれてグー。夕方に目覚め、あわててチェックをすませてメールで送信。
     その後、原稿のつづきを書くが、もうアタマが働かない。今日はワインを呑んで寝ることにする。

    03月14日(金) ただ原稿を書くのみ

     今日も変わりばえしません。ごめんなさい。この地獄も、あと数日だ。

    03月15日(土) 胃が痛い

     締切が逼迫しているせいで、起き抜けから胃がキリキリ。それでも原稿を書いているうちに、おさまってきたので、家族の夕食をしりにマクドナルドへ。ここで2時間原稿を書いたあと、別のファミリーレストランに移動して、また原稿を3時間。クルマで帰宅途中、腹痛を発し、家に着くなりトイレ。ふう……。その後、朝まで原稿。

    03月16日(日) 確定申告

     明日が確定申告の締切だってのに、原稿に追われて何もやってない。とりあえず昼前に起きてから夕方まで必死に原稿を書き、夕食後、確定申告に取りかかる。例年は、自作のExcel用フォームに数字を入れて、それを確定申告用紙に転記する方法を取っていたが、今年から国税庁のサイトで確定申告作成のサービスがスタート。こりゃ便利だわい、というわけで、Excelを使うのは青色申告だけにする。その青色申告のフォームも、昨年までは自作のものを使っていたが、今年は、Vectorで見つけた青色申告用フォームを使い、これにデータを打ち込み、計算された数字を転記。
     昨年は、母の入退院があったせいで医療費がかかっている。もちろん控除にはなるのだが、医療費なんて、できれば払わずにすませたいものだ。
     確定申告書は、国税庁のサイトで計算し、PDFで出力されたものをカラープリンターで印刷。こりゃ便利だね。でも、早く、オンラインで申告が完了するようにしてほしいなあ。そのためにには納税者番号が必要になるのだが、もう20年くらい前、グリーンカードという名で進められていた納税者番号制度が、当時の自民党の圧力で潰れたことがある。通常、このような国民総背番号制につながるものは、野党が反対するものだが、納税者番号については、アングラマネー勢力からの反対が強かったらしい。これが、その後のバブル経済や、その崩壊、いまの経済低迷の遠因になっているのも確かだろう。日本のイタリア化(マフィア経済化)が、いま着々と進んでいる。そういえば、最近、地下経済ものの本が、よく売れているようだ。
     年金番号がスタートしているが、これに納税者番号もリンクさせればいいのに。個人的には、納税の公正を期すためにも、あるいは阪神大震災のときのような救援活動に役立てるためにも、身近なところでは、住民登録などの手続きが、ワンストップ・サービスやオンラインで可能になる(つまり電子政府だ)ためにも、利便さを考えても、国民総背番号制度に賛成! ただし、そのデータを扱う人間が秘密を漏らしたりしたときの罰則は、抑制効果が出るくらいに思いきり厳しくしてもらわないとね。
     あっと、こんな長い日記書いてないで、さっさと仕事せねば。

    03月17日(月) 「おしん」と「江夏の21球」の再放送

     4時間ほどの睡眠で飛び起き、小雨のなか、自転車に乗って税務署へ。昨夜、作成した確定申告書の提出だ。列に並んで申告書を提出した後は、自転車に乗って最寄り駅ちかくのファミリーレストランへ。ランチタイムで混雑するなか、野菜ラーメンを食べながらノートパソコンで架空戦記の追い込み。ここで完成するものと思っていたのだが、冷えた身体がラーメンで温まったとたん、もう眠くて眠くて頭がモーロー。原稿も能率が悪いことおびただしい。トイレにいって水で顔を洗い、なんとか眠気を吹き飛ばして2時間ほど原稿を書くが、ラストをわずかに残して帰宅。
     家にもどると座椅子にもたれて少しうたた寝。すぐに起きて原稿にかかるが、やはり眠くて能率が悪い。正常な状態なら1時間もあれば終わる量なのに……。
     ボヤボヤしているうちに、あっというまに夕方。編集者から催促の電話がないのをいいことに、また仮眠。30分ほどの仮眠で起き、夕食をとると、また眠くなる。眠気ざましに「おしん」総集編を見る。ああ、おしんのなんと健気なこと。「おしん」が放映されたのは1983年のこと。『ゲームセンターあらし』の人気がピークを越え、下り坂に差しかかっていた頃だが、この『あらし』で「おしん」のパロディをやったこともあったっけ。
    「おしん」の後は、「今夜は何がなんでも見るぞ!」と決めていた「江夏の21球」の再放送。そもそも「江夏の21球」とは、1980年、文藝春秋から創刊されたスポーツ雑誌「ナンバー」の創刊号に掲載された山際淳司氏のデビュー作で、その前年の日本シリーズ「広島カープ対近鉄バッファローズ」の最終第7戦、9回裏の状況を、当事者たちへの取材によって再現したスポーツ・ノンフィクションだった。「ナンバー」創刊号で、この記事を読み、大興奮したのを憶えている。
     さらに1983年、「江夏の21球」はNHKで映像化された。「ナンバー」に掲載された「江夏の21球」は、江夏投手に試合のビデオを見せながら、そのときの状況、心理状態などを語ってもらい、それを文章にまとめるという新しい手法のノンフィクションだったが、NHKの番組は、その文章を映像と音声に置き換えたもので、再び、「ナンバー」を読んだときの興奮を再現してくれた。いや、その前に、1979年の日本シリーズ第7戦という最高の舞台があったからこそ、このようなノンフィクションや番組が生まれ出でることになったというのが正しいだろう。
     テレビ放送50周年記念の一環として再放送された「江夏の21球」は、20年ぶりに見たのだが、いまも内容は古びていない。眠気も忘れて堪能させていただきました。

     少し元気が出たのを幸いに、ガシガシガシと原稿。深夜に書き終わり、ちょっと読み直し。ちょっと物足りないところがあり、チャーチル首相の祖先の話題などを付け足す。ほんの数行のことなのに、検索エンジンを使って海外のサイトを渡り歩いていると、あっというまに1時間くらい経ってしまう。書いているよりも調べている時間の方が長いことが、目下の架空戦記の課題でもあるなあ。前の方でシベリア出兵についても紹介したのだが、こちらも、ほんの数行の記述のために、検索エンジンを調べ、結局はネットだけでは納得できず、蔵書から分厚いシベリア出兵に関する本を引っ張り出していたら、結局、資料を読むだけで1日がかり。能率の悪いことおびただしいのだが、性格だから、これもしかたがない。
     なんとか原稿を書き上げ、メールで送信したのが午前零時過ぎ。ほっと一息ついて、やっと寝られると、焼酎のお湯割りなんぞを呑みながらテレビを見ていると臨時ニュースが入る。アメリカ、イギリスが、国連に提出した決議案を撤回したとのこと。アメリカは、何がなんでも戦争をしたいらしい。湾岸戦争以降に溜まった兵器の総ざらえをしたいのかも。
     ニュースを追いかけながら、サイトの設定をいじっていると、あっというまに朝。ブッシュ大統領の演説までは待っていられないので、寝ることにして、最後のメールチェックを……と思ったら、ぎえ! 原稿が送信されていなかった。こんど契約したレンタルサーバーでは、メールのアドレスがいくつでも作れるので、アドレスを作ったり消したりしているうちに、眠気で頭がボケていたせいもあって、消したメールアドレスを使って原稿を送信しようとしていたらしい。当然、送信などできず。エラーになっていたのだが、メールソフトを起動していなかったので、気づかなかったというワケ。あわてて原稿を再送信し終えたのは午前8時。ついでなので「まんてん」を見てから寝る。

    ■日記関連書籍

    『スローカーブを、もう一球』(山際淳司/角川文庫/460円+税)......「江夏の21球」は、この文庫に入ってます。他の短篇スポーツノンフィクションもおすすめ。

    03月18日(火) なんたるドジ!

     今日は、思い切り寝てやるつもりだったのに、結局、午後1時に起床。で、メールをチェックすると、あれれ、いつもは大量に届いているはずのメールがゼロ。あれれれ? と、あれこれチェックした結果、メインで使っているアドレスを誤って削除していたことが判明。それまで使っていたメールアドレスからは、そちらのサーバーにコピーを残した状態で転送していたので、なんとか読み出すことができたが、新しいメールアドレスに直接送られたメールがあったら、それはエラーとして送信者に送り返されたことになる。もしもメールが戻ってしまった方がいたら、ごめんなさい。メインのアドレスは、すでに復活しています。
     ついでなので、このホームページからもメールが送れるようにしてやった。
     グダラグダラしているうちに、あっというまに夕方。家族で「おしん」総集編第2回を鑑賞。

     ところでブッシュ大統領のアメリカ国民向けテレビ演説をニュースで見ていたら、実に、ゆっくりと、クリアで、わかりやすい英語で話している。でも、なんだか、口と声が合っていないような感じがしないでもない。これ、もしかして、あらかじめスピーチライターの書いた原稿を録音しておいて、実際の演説の際は、口パクにしているんではないのだろうか? ミュージシャンのライブでも、こんなのは当たり前らしいが(音響の質を考慮してらしいが)、大統領の演説でも同じようなことがおこなわれているのだろうか? 日米間のテレビ映像は、光ケーブル経由のはずなんで、ズレは少なくなっているはずなんだけど、圧縮・復元をしているので、そこでズレが生じている可能性はある。
     以前は、海外との生中継になると、衛星経由のため、応答に時差が生じていたものだが、最近は、ズレがない。これは1996年のアトランタ・オリンピック以来のことで、衛星ではなく海底の光ファイバーを経由することで、時差がなくなったもの。ただし、短距離競走のようなスピード感あるレースを見せるときは、背景になるスタンドや空の映像は固定しておいて、ランナーだけを動かす……といった処理もできるのだとか。野球中継では、実際にはない場所に広告が入ったり、水泳の中継ではレーンに選手の顔写真や国旗が映ったりする。これもコンピューターでデジタル処理しているせいだが、ブッシュ大統領のライブ演説も、何かデジタル処理されている可能性がないとはいえないのだ。

     それにしても、また戦争になるのだろうか……? 架空戦記小説を生業の一部にしているが、このような、ある意味、「昔の男の子のファンタジー(おとぎ話)」ともいえるジャンルの作品は、平和だからこそ読まれるもの。戦争がはじまると売り上げにも影響が出てきそうで、ちと不安。

    03月19日(水) CGIで徹夜

     昨日が彼岸の入りだったのに、仕事の疲れで墓参りに行けなかったため、今日、家族で墓参り。ついでに近所の中華料理店で昼食。味噌ラーメンを食べる。
     やっと仕事が一段落して、本当は休息を取る予定だったのに、結局、落語家さんのホームページ作りで徹夜。CGIを使ってホームページをパソコン、i-Mode、J-SKY、Ez-Webのアクセス環境によって、それぞれの専用画面に自動的にジャンプさせるようにする。公演スケジュールも、同じデータをパソコン用、i-Mode、J-SKY、Ez-WebのCGIで読み込み、それぞれで表示方法を変えたり。スケジュールのデータはエクセルで管理しようと思ったけど、エディターで作った方が早かった。
     もちろんプログラムはPerlで組んだんだけど、しばらく触っていなかったら、正規表現の使い方など忘れていて、ネットに掲載されているマニュアルと首っ引き。「;」を忘れていたり「"」や「{}」の数が合わなかったり。「Kent Web」(アクセス解析やカウンターでお世話になってます)でPerlの文法をチェックできるプログラムを見つけて、これでチェックしたら、間違いが見つけやすくなった。

     夜は「おしん」の総集編を見て、さらにプログラミング。なんとか明け方までかかって基本的なプログラムが動くようになり、ほっとして寝たのが午前8時。目が覚めたら戦争が始まっていそうだなあ……と思ったら、やっぱり……。

    03月20日(木) フランスからのお客さま

     戦争が気になって正午前には起床。ああ、やっぱり始まってる。湾岸戦争のときには、イラクのクウェート侵攻という行為があり、それに対して多国籍軍が立ちあがったという構図だったが、今回のイラク攻撃は、どうも理由がわかりにくい。
     夕方、最寄り駅まで出向き、フランスからやってきた男女2人のアニメ関係者からのインタビューを受ける。フランス訛の英語が、最初、まるでわからず、彼らを引率してきた江下雅之さんにフランス語を通訳してもらう。
     日本のマンガの歴史などについて話したのだが、強調したのは「日本のマンガがアートやカルチャーだと言われはじめてから、そのパワーを喪失した」ということ。マンガが美術館で展示されたりするのも結構なことだが、電車の中で読まれ、読み終わったとたんにゴミ箱行き……という、安くて短時間で楽しめる「ミニッツ・エンターテインメント」であることが、最近、忘れられているような気がしてならない。
     2人のフランス人の英語も、2時間以上も話しているうちに理解できるようになり、こちらのカタカナ・イングリッシュも通じているようで、そこそこ会話がはずんだのだが、そのときにはもう、お別れの時間。残念。
     途中で寄り道し、味噌ラーメンを食べて帰宅。今日は寝るだけだからと、おろしニンニクをたっぷり。あれ、味噌ラーメンは昨日も食べたような気が……。

    ■今日いただいた本

    『ミステリアス学園』(鯨統一郎/光文社カッパ・ノベルス/2003年3月刊/781円+税)......前に鯨統一郎さんから送っていただいた本を読んでいたら、いきなり「架空戦記作家・菅谷 充」の名前が出てきてビックリしたが、こんども何かあるのだろうか? 不安だ……。早く読まなくては。

    『激安! ホスト天国』(内藤みか/河出書房新社/2003年3月刊/1,200円+税)......最近、ますます過激にぶっ飛ばしている内藤みかさんの書き下ろしエッセイ……というか体験記。楽しんで、それをネタに本を書く。そうなればホストクラブの代金も立派な経費。昔、うちがテレビゲーム代を必要経費に計上していたようなものだな。う、うらやまし……くはないぞ。女性のいる酒場は苦手なので。芸者、ホステスの白粉の香りのなかで育ったも同然の身の上なもので、女性が席につくような店に客でいっても、どうも気を遣ってしまうんだよね。でも、「ドンペリコール」ってのは、いちどやってみたいかも(笑)。ちょっとパラパラとめくるだけのつもりが、結局、読み切ってしまった。


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