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  • 03年02月上旬の日記

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    02月01日(土) 新しいホームページ

     昼前に起床し、某女性ロック歌手から頼まれたホームページの更新に取りかかる。予想以上に時間がかかり、水泳をキャンセル。深夜、NHKのテレビ放送50周年のテレビを見ている途中、スペースシャトルとの交信が途絶えたとのニュースが入り、CNNにチャンネルを変更。そのまま朝までテレビにへばりつく。
     1986年の事故のときも、当時、テレビ朝日で放送されていた「CNNデイウォッチ」の番組中、発射されたスペースシャトルの打ち上げロケットが爆発したシーンを映し出した瞬間を見ていたのを思い出す。このニュースのおかげで、結局、寝たのは午前7時過ぎ。

    02月02日(日) ウィル・ホイ選手死去

     今日、届いた「Racing On」を読んでいたら、ウィル・ホイ選手死去のニュースが掲載されていた。悪性の脳腫瘍で亡くなったらしい。ウィル・ホイといっても知らない人が多いと思うが、1986年からSWC(世界スポーツカー選手権)に参戦し、主にC2クラスのマシンで活躍するかたわら、日本のJTCC(全日本ツーリングカー選手権)でもBMW M3でクラス2のチャンピオンになったイギリス人ドライバーだ。
     ぼくはパソコン通信で知り合ったチャーリー・モーガンというエルトン・ジョンやビリー・ジョエル、ポール・マッカートニーなどのバックを担当するレース好きのドラマーの紹介で、ウィル・ホイと知り合った。まだ日本に知り合いもほとんどいない頃で、心細い雰囲気でレースに出ていたのを覚えている。
     ぼくの方も、英語が片言だったため、身振り手振り混じりで会話していた程度。ルマンでも会ったりしていたが、いつもニコニコと笑みを絶やさないジェントルマン・ドライバーだった。
     日本で腕を磨いた後、1991年にイギリスに戻り、BTCC(英国ツーリングカー選手権)に参戦すると、BMWでいきなりチャンピオン。1992年にはトヨタのカリーナに乗って活躍。この年、F1イギリスGPに夫婦で出かけたとき、F1レースの後のサポートレースでBTCCがあり、ホイ選手に声援を送ったものだった。
     その後、1995年、F1レース小説『龍の伝説』の取材で、イギリスのオールトンパークというサーキットに出かけたとき、パドックで、突然、背後から「コンニチハ」と、片言の日本語で声をかけられた。びっくりして振り返ると、そこにいたのは、ニコニコと笑みを絶やさぬウィル・ホイ選手。思わぬところで僕を見つけ、声をかけてくれたらしい。6、7年ぶりの再会だった。
     このときの取材は、イギリスで走る日本人の若い選手たちの生活ぶりなどをインタビューすることだったが、このとき話を聞いた日本人ドライバー5人のうち、すでに2人が死去。そこに、このとき会ったウィル・ホイ選手まで亡くなるとは……。
     ホイ選手、髭のせいもあって、てっきり年上だと思っていたのだが、実際には1952年生まれの50歳。ぼくよりも2歳も若い。
     最後にオールトンパークで会ったときは、もう少し話してみたかったが、すでにイギリスで人気ドライバーとなっていた彼のまわりには、あっというまに子供が群がり、サインを求めはじめた。そのため、こちらも気を利かせて立ち去ることにしたのだが……。
     なんだか寂しいなあ……。合掌。

    Will Hoy Racing: ウィル・ホイ死去のニュース

    02月03日(月) ホームページ作りが忙しい?

     昨日から飲み仲間のロック歌手・江戸賀あい子さんのホームページのリニューアルを手がけている。原稿の合間の気晴らしのつもりが、画像やロゴまで作っていたら、結局、寝たのは朝。しかも今日は会社の仕事の関係で、法務局の出張所まで出かけないといけない。海外との取り引きをする関係で、銀行に会社の書類を提出する必要が生じたためだ。あわててクルマで出撃するが、ガソリン切れのランプがチカチカ。不安になりながらも、なんとか法務局の出張所にたどり着き、目的の書類をもらってくる。しかし、最近は、コンピューター化されたせいか、あっというまに書類が出てくる。
     帰宅途中、ガソリンスタンドでクルマにガソリンを入れ、道が渋滞していたため、裏道を通り抜けて帰宅。ホームページの手直しをした後、原稿にもどる。

     夜になって、以前、アメリカのパソコン通信サービス「コンピュサーブ」で、よくコミュニケーションしていたアメリカ人の自動車ディーラー経営者兼レーシングドライバーから「デイトナ500に行く」とのメール。CARTの前座レースで優勝したりしているようだが、デイトナにはディーラーのオーナーとして行くらしい。もしダッジのマシンが優勝すると、ウィナーズ・サークルにドライバーと一緒に昇るかも……と書かれていた。ビル・エリオットとジェレミー・メイフィールドのスポンサーが「ダッジ・ディーラーズ」になっているが、これかな? 一緒にスポンサーになっている「UAW」……って、これ、全米自動車労組じゃなかったっけ? ありゃりゃ、UAWは3台もスポンサーになってるぞ。あちらの労組は企業単位でなく、職能組合だから、そのせいで、お金もあるのかな? いけない。メールの返事を出すと、すぐに次の返事がくる。英語のメールでチャット状態だ。原稿があるのにい……。

    02月04日(火) ガタガタのサインの後で讃岐うどん

     昼過ぎに起床し、写真関係をあれこれスキャンしていたら、あっというまに4時。西武新宿線の最寄り駅前の喫茶店に向かい、ここでアスキーの編集者Kさんが持参した「MSX MAGAZINE 永久保存版」にサインを入れる。でも、寒い中を自転車でカッ飛んでいったせいで、指先がかじかんでしまい、サインの絵はヘロヘロ、ガタガタになってしまった。なお、このサイン入りの本は、8日に開催される「祝・MSX復活!〜MSXマガジンまつり〜」の会場で、プレゼントに使われるらしい。Kさん(女性)は、アスキーの創始者でもある西さん直属の部署で働いていたことがあるそうで、古いアスキー社員の名前を出すと、皆さん、ご存じだった。最近、アスキーの若い編集者に会っても、アスキーの歴史については、こちらのほうが詳しかったりして、拍子抜けすることが多いんだけど。おいらが「月刊アスキー」を読みはじめたのは、まだ、秋葉原でしか売っていない頃だったからなあ。
     とりあえず8日のイベントでは、観光地にある顔だけ出して記念撮影する立て看板のようなものに、「ゲームセンターあらし」の絵が使われるそうで、もし会場に行かれる方がいたら、思い切り前歯を出して、記念撮影してください。
     サインが終了し、いったん帰宅した後、再びノートパソコンを背負って外出し、バスで吉祥寺へ。まずは「葱坊主」という讃岐うどんの店で腹ごしらえ。『讃岐うどん偏愛[マニアックス]』に紹介されていた店で、これまで何度かチャレンジしかけたが、いつも店の休憩時間にぶつかり、うどんが食べられずにいた。釜揚げうどんが人気らしいが、時間がかかるとのことで、キツネうどん。こちらは、あっというまにできてくる。自分で生ショウガをすりおろして食べるのだが、うどんは腰が強く、骨っぽい。ツルツルした感じはないが、食べごたえはある。出汁は、最初、味気ないなあ……と思っていたが、うどんを食べているうちに、塩気がだんだん強くなってきた。甘く煮たお揚げも大きくふくよかで満足。
     食事のあとはコーヒーショップに飛び込み、ノートパソコンを開いて午後9時の閉店まで原稿。さらに別のハンバーガーショップに移動し、ここでバッテリーがなくなるまで原稿。目がガシャガシャに疲れ、焦点が合わなくなってきたので、今日は、このあたりで店じまい。高円寺にまわって寝酒を飲み、電車のあるうちに帰宅。

    02月05日(水) 原稿のち水泳のち原稿

     午後、映画雑誌の編集者から電話。映画に関するエッセイの依頼で、映画に関することなら何でもいいという。ぼくは、母が映画館で働いていた関係で、小学生の頃は、映画館が遊び場だった。人生にとって大事なことは、みんな映画館で学んだといっても過言ではない……というのは大げさか。
     クルマでスポーツ用品店に出かけ、競泳パンツを購入。カルキのせいか、これまで履いていた競泳パンツがヘロヘロになってしまったため。でも、この季節、スポーツ店の店内はスキー用品一色。水着は、男女用とも、ほんの少ししかない。しかも、前に、この店で買ったときは、バーゲン品があったのに、こんどはない。結局、ナイキの競泳パンツを買ったが、ブランド品のせいか4,600円もした。小さい競泳パンツなのになあ……。
     サイズはMにしようかと思ったが、不安なので女性店員さんからメジャーを借り、胴回りを測る。女性店員さんが、競泳パンツを左右に引っ張って、こちらのサイズも計測してくれた結果、うーん、やっぱりLサイズの方がよさそうだ。
     買い物をすませた後、ハンバーガーショップに飛び込み、ノートパソコンを開いて小説の原稿……のつもりが、映画のエッセイを仕上げてしまう。映画に関するデータは、ノートパソコンにPHSをつなぎ、日本映画データベースでチェック。2,000字の原稿を1時間半ほどで仕上げ、フィットネスクラブに移動。目が疲れてたまらないので、途中、コンビニでブルーベリー入りのケーキとサプリメントを購入。ノートパソコンの画面を見つめつづけているのが、目に良くないのだろう。
     プールでは水泳900メートルにウォーキング500メートル。これで体重が1.1kg減。いちど帰宅して休憩したあと、午前零時を過ぎてから、再びクルマでファミリーレストランに出撃。小説の原稿を進める。

    02月06日(水) また水泳

     年末年始で3キロ以上も太ってしまっていたのだが、歩くように心がけ、かつ泳ぐ時間も増やしてきたら、だいぶ体重が減ってきた。それに気をよくして、午後、喫茶店で原稿を書いたあと、フィットネスクラブにまわって水泳。水泳後に体重を量ると、ついに75キロを突破し74キロ台に。正月には78キロに近づいていたことを考えると、まあまあか……。
     帰宅後は、コツコツと原稿。

    02月07日(金) またまた水泳

     スキャナーを買い換える。いま使っているのはSCSI接続で最大400dpiのものだが、読み込みに時間がかかる上に、写真などをスキャンするとき、ちょっと解像度が荒い。そこで近所の家電ディスカウント店にクルマで出かけ、2,400dpiのスキャナーを購入。前のスキャナーの半額以下だってのに、解像度6倍。もっとも2,400dpiが使えるのはフィルムをスキャンしたときだけで、紙のスキャンは1,200bpsが最大の感じ。もっとも、これでも充分に細かいのだが……。
     USB2.0が使えるが、我が家のメインPCにはUSB1.1しかついていない。それでも読み取りは、古いのに比べると充分に速い。スキャンした写真をカラープリンターで印刷してみると、プリンターも古いため、最近の写真と見まごうような高解像度のプリンターとは比較にならないが、それでもかなりきれい。
     と、スキャナーの設定は、ここまでにして、歯医者に行ったあと、またプール。帰途、ファミリーレストランに回り、カレーうどんを食べながら原稿。ふう……原稿が、書いても書いても終わらない……。
    「MSXPLAYerあらし」なりきり写真

    02月08日(土) 「MSXまつり」で「なりきりあらし」?

     昼前に起床し、眠気覚ましついでに原稿を書く。昨日は、到着したばかりの「一太郎13」と「ATOK16」をインストールし、ついでに、またもWindows XP SP1へのバージョンアップを試みたのだが、ブルー画面が出てセーフモードでしか起動できなくなってしまうトラブルが発生し、またも断念。これでSP1導入を失敗したのは3回目だ。それでもATOK16は軽快。心なしか原稿まで早く書けるようになったような気分だ。

     午後遅く、徒歩で西武新宿線の最寄り駅に向かい、西武新宿線、山手線、総武線を乗り継いで信濃町のアスキー本社へ。「祝・MSX復活!〜MSXマガジンまつり〜」のあとに催されたMSX関係者によるパーティーに招かれてのもの。
     田口元編集長や当時の担当編集者など、懐かしい人たちにもお目にかかり、当時のMSXパソコンや「Mマガ」を見ていたら、あっというまに時間が経ってしまう。午後8時すぎ、アスキー本社を辞して高円寺にまわり、ホームページのことで打ち合わせ。電車のある時間に高円寺を引きあげるが、この数日、原稿の邪魔にならぬよう書店めぐりを禁じていたための禁断症状が出て、三鷹駅北口前のTSUTAYAへ。ここは午前5時までやっているので深夜族には便利。以下の文庫2冊を買ってタクシーで帰宅後、朝まで原稿。

    ■今日買った本

    『屈折率』(佐々木譲/講談社文庫/2003年1月刊/895円+税)......単行本刊行時、恋愛小説として紹介されていたので、つい買いそびれてしまった作品。こんどは「プロジェクトX」風のビジネス小説の色合いが強調されていた。『疾駆する夢』の延長で読む気になった人もいるのかも。少なくともぼくは、そのひとり。

    『半眼訥訥』(高村薫/文春文庫/2003年2月刊/495円+税)......新聞などに発表されたエッセイ、コラムなど。読んでいて、いちいち、うんうん……と頷いてしまうところが多いのは、著者と、ほぼ同世代のせいなのかも。とりあえず寝る前と寝起きで読了。

    02月09日(日) ただ原稿

     正午に起床。少し原稿を書いた後、喫茶店に出撃して再び原稿。途中で眠気に襲われ、すごすごと退散。帰宅して休憩のつもりがホームページの手入れ。深夜から原稿にもどり朝まで。そのわりには原稿が進まない。原稿を書くよりも資料を調べている時間のほうが長いからなあ……。

    ■今日とどいた本

    『雪・月・花ふわり―《四季ぜん》シリーズ』たらさわみち/少年画報社 MAY'S BESTS/2003年2月刊/495円+税)......ロングセラー『MF動物病院日誌』でおなじみの、たらさわみちさんの新シリーズ。亡き父が遺した小さな小料理店を継いだ脱OLの主人公が、板場を手伝う若者とふたり、店を盛り立てていく平成版「細腕繁盛記」……という書き方をすると年齢がバレるか。でも、連続テレビドラマになってもおかしくない内容で、とても楽しめました。『MF動物病院日誌』が届くと、家族が奪い合いをして、こちらには、なかなかまわってこないので、今回は、家族に見つからないうちに先に読んでやったい!

    02月10日(月) 仕事が進まない……

     正午前に起床。会社の雑用が多く、原稿が進まない。調子が出ないので江戸賀あい子さんのホームページで、CDを試聴できるようにする。
     某出版社の編集者からインタビューの申し入れ。サブカルチャー雑誌で「コロコロコミック」の特集をやるそうな。
     夜、某出版社の編集長からメール。初心者向けパソコン入門書の企画について、近日中に打ち合わせをすることに……。


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