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午後、万歩計をつけて徒歩で喫茶店に出勤。目が疲れて痛くなるまで原稿を書き、休憩がわりに書店めぐり。古書店と新刊書店を1軒ずつまわったあと、バスで荻窪のBook-Offへ。『A-10奪還チーム出動せよ』という傑作冒険小説と、その続編を探しているのだが、我が家にあったはずなのに、どこかにしまい込まれて発見不能。新刊で買いたかったのだが、すでに絶版になっているようで、ネット書店でも取り寄せ不能になっている。
ネットの古書店で見つけ、オーダーしたのだが、注文を受け付けてもらえたのかどうかの反応もない。しかたがないので、ちょっと本を買うには抵抗のあるBook-Offに出かけたのだが、目的の本は1冊100円で、すべて揃ってしまった。新刊でだって買ったのに、ちょっと寂しい限りではある。
帰途、高円寺まで足を伸ばし、1月に原画展をやったノラやに立ち寄る。今日から個展の展示が変わっていて、しかも好みの絵が多い。仕事の景気をつけるために、えいっ、と1枚予約してしまう。
その後、バスと西武新宿線を乗り継いで近所まで戻り、ファミリーレストランで冷麺を食べながらノートパソコンのバッテリーがなくなるまで原稿。こんどのノートパソコンはバッテリーが6時間も保つので、外でも仕事がたっぷりできるが、6時間も原稿を書くと、目の奥が痛い。徒歩で帰宅し、買ってきた本を読みながら寝る。
今日も午後から喫茶店めぐり。2軒目で仕事をしている途中で雷雨があった。午後10時過ぎに帰宅し、また原稿。テレビから流れるWGPのイタリアGPの音声を聞きながら、パソコンではCART第4戦ミルウォーキーのラップモニターをチェック。3位走行中だった中野信治はトラブルで、4位走行中だった高木虎之介は壁に接触して、それぞれリタイア。がっくりしながら原稿のつづき。WGPでは125ccとMoto-GPクラスで日本人が2位になったのに……。
あれこれ事情があって原稿の進みが悪く、さすがに焦ってきた。ずっと原稿を書きつづけ、結局寝たのは午前8時。
外出している時間ももったいなくなってきたので、終日、自宅で仕事。気分転換のため、仕事部屋のデスクトップPCと居間のノートパソコンの両方で、原稿のつづきを書いていく。午後、編集者から催促の電話があり、ペコペコと謝る。
プレッシャーに苛まれながら、さらに原稿。はあ……。
昨夜は「時代劇専門チャンネル」で「忍びの者」をビデオ録画。本人は、先日、NHK BS-2で見たばかりなのだが、知り合いから見たいと頼まれたため。1962年製作のモノクロ映画だが、セットにもお金がかかっている様子がありあり。いまの邦画がダメになったのは、映画が娯楽の王道ではなくなり、その結果、予算がかけられなくなったせいでもあるんだろうなあ……。しかもこれは、いまのテレビ、マンガ、小説にも通じることだ。
昼前に起き、デスクトップPCで原稿を書いた後、少し、うたた寝し、夕方からプール。ワールドカップのベルギー対日本戦の時間帯に行けばプールもガラガラに違いない……と思ったから。サッカーは嫌いではないのだが、FIFAという利権の塊の組織が嫌い。オリンピックのIOC、F1レースのFIA……みんなヨーロッパの利権機関で、いずれもテレビ放映権料でビッグビジネスになった。ただし、ドイツのキルヒが破綻したように、放映権ビジネスにも限界はある。もっとも、このあたりのスポーツ放映権ビジネスの基礎を築いたのは、日本の広告代理店らしいのだが……。
泳いでいる間もプールのスピーカーからはベルギー・日本戦の実況中継。どうせ負けると思っていたので、泳ぐほうを優先したのだが、あれれ、いい試合をしてるじゃん……というわけで水泳を800メートルで切り上げ、急いでシャワーを浴びて着替え。スポーツクラブでは、ロビーにスクリーンを張り、プロジェクターでベルギー・日本戦を映している。スポーツドリンクを飲みながら最後の20分ほどを観戦したのだが、ファウルを取られて得点にはならなかったゴールのときには思わずガッツポーズ。FIFAは嫌いだけれどサッカーが嫌いなわけじゃないんです(笑)。Jリーグだって観戦しにいったことがあるし。
サッカーが終わった後はファミレスに移動して、食事をしながらノートパソコンで原稿。帰途、安売りの酒屋に寄り、睡眠薬がわりの焼酎を購入。帰宅後は、JavaScriptのお勉強をした後、また原稿。
小説の原稿が追い込みモードだというのに、目が不調で進みが悪い。眼鏡を作り替えないとダメなのかも。もう7年前に作った眼鏡(老眼鏡)だからなあ……。
家にいると電話がかかってきたり(最近、怪しげなセールス電話が多くて腹が立つ)、インターネットにつないだりで仕事にならないため、今日も喫茶店に逃亡。バスに乗って吉祥寺に出かけ、マクドナルドやら喫茶店やらをハシゴ。3軒目の喫茶店で目の奥が痛くなるまで原稿を書き、バッテリーも切れかかったので、ノートパソコンをしまってレジに向かったら、な、なんと、途中のテーブルに、いま書いている架空戦記の表紙&本文イラスト担当の青井邦夫さんが! 原稿が遅れて、す、す、すみません……とペコペコ。ついでに編集者抜きで表紙イラストの打ち合わせをしてしまう。それにしても、ああ焦った。
帰宅後、また朝まで原稿。
原稿を書こうと午前中に起きたら、目の奥がズキズキ痛い。パソコンの画面も霞むため、こりゃダメだ……と布団に逆戻り。2時間ほど寝て再びパソコンに向かうが、やはり画面はボケボケ。ああ、能率が悪い……。半分ヤケになり、焼酎をあおって寝ることにする。
酔っぱらって寝たせいか今日は寝起きがスッキリ。自転車に乗って喫茶店へ出撃する途中、なんと、自宅の近所――それも東京23区内の端っこではあるが、電話番号だって03地域だってのに――の道の上をヘビが横断していくではないか。1メートルくらいのシマヘビだ。ブレーキをかけて停止すると、このヘビ、鎌首をもたげて威嚇してくる。捕まえようかどうしようかと考えたが、騒ぎになるのも恥ずかしい……と思っているうちにヘビは、目の前の家の門の下に潜り込み、庭に入っていった。家族の人が見つけたら騒ぎになるだろうが、見つからないで平和に過ごすことを祈ろう。
ヘビを見ると、いいことがあるというが、喫茶店でも原稿が快調。バコバコとページが進む。途中、また眠気が差してきたので、フィットネスクラブに行ってプール。ちゃんと水着やゴーグルを持ち歩いているのが憎い(?)。最初は重かった身体が次第に軽くなり、どうも1500メートルくらい泳いでしまった感じ。それにプラスしてウォーキングが500メートル。水泳後に体重を計ったら、水泳前の1.6kg減。1メートルにつき1グラム体重が減るパターンが続いているので、もしかすると1600メートルくらい泳いだのかもしれない。
プールから出た後、また喫茶店に出かけ、ノートパソコンをパコパコ。よし、この調子でいけば原稿のアップも近いぞ……と自分を励ます。
06月09日(日) 終日カンヅメで必死に原稿を書いているのに
朝、階下のレストランでバイキングの朝食をとった後、コンビニで食料を買い込み、あとは部屋に籠もって原稿。食事はコンビニのオニギリにカップヌードル。
夕方、携帯電話が鳴る。留守宅で電話番号を聞いて電話してきたのは雑誌の編集者。マンガの依頼だったが、書き下ろし小説で煮詰まっていることもあって、丁重にお断りする。マンガは『ゲームセンターあらしA』を描くのだけでも死にそうになっているので、これ以上、数を増やしたくないのがホンネ。アシスタントも含めたマンガの態勢が整っていれば、もう少しマンガの仕事も増やせるのだろうけど、とりあえず、いまのところは、1人でできる範囲だけにとどめておくのが、精神的にも肉体的にも無難なところだろう。
夜もサッカーの日本対ロシア戦は見ないで仕事に専念する予定だったのに、試合開始時刻になると隣室から男性の怒声と拍手、そして壁を叩く音。興奮しながらテレビを見ているらしい。これがワールドカップでなければフロントに文句を言うところだが、おそらく今夜は、日本全国、無礼講だろう。てなわけで、こちらもテレビのスイッチを入れ、横目で画面を見ながら仕事。稲本が得点したところでは、隣室の男性と一緒に拍手。試合終了で、また拍手。今夜は、こんな連帯感が、日本中で湧き起こっているにちがいない。
そのあとはテレビを消して午前2時まで、また原稿。2時からはF1カナダGPのライブを見ながら原稿……も、途中でベッドに横になったらバタングー。ハッと目が覚めたらミハエル・シューマッハーがチェッカーを受けていた。
午前7時に起床し、チェックアウトまで原稿。チェックアウトをすませたあと、ホテルのレストランでコーヒーを飲みながら、また原稿。昼ちかくになってタクシーで帰宅し、昼食をとったあとは自宅でヒタヒタと原稿。それでもまだ原稿は終わらない。なんと目鼻はついてきたけれど……。
夜になって、マンガ関連の仕事のことで行き違いがあることが判明。その連絡で電話をかけたりメールを送ったり。ああ、今夜で小説を終わらせたかったのに、これでは朝までかかても終わりそうにない……(泣)。