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  • 2002年04月下旬の日記

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    04月21日(日) マンガの原稿を描く

     終日、家に閉じこもってマンガの原稿。久しぶりのマンガの原稿なので、時間がかかること……。

    04月22日(月) マンガの原稿を描く

     家にいると、ついパソコンに触ってしまうため、喫茶店に移動してマンガの下絵。最近、明るくて長居のできる喫茶店が少なくなってきたのが不便。帰宅は深夜。

    04月23日(火) マンガの原稿を描く

     今日も仕事は変わらず。夕方、腰痛解消のためプールへ。水泳1000メートル、ウォーキング500メートル。

    04月24日(水) 某社でスピーチ

    「アーケードゲーマーふぶき」のフィギュアがドッサリと届く。「ゲームセンターあらし」のフィギュアもあるはずなのだが、どの箱に入っているのかがわからない。なんとか発見して早速組み立て、写真をホームページに掲載する。

     昼前、新宿まで出かけ、某ネット会社の人たちの前で、ランチタイムを利用したスピーチ。こちらのネット体験や、長年のネットユーザーの目から見た、この会社の印象などについて話す。社員の方たちは皆さん若くて元気がいい。

     急いで帰宅すると楠木誠一郎さんから新刊のデータがメールで届いている。ただちに楠木さんのホームページのデータを更新し、マンガの仕事に復帰。

    04月25日(木) マンガの仕事に専念中

     今日もマンガの原稿に専念中。ページの多いストーリーマンガなんて15年ぶりくらいのせいか、とくに細かい人物がうまく描けない。そのため鉛筆の下絵で原稿が真っ黒。こちらの手も真っ黒。ペン入れよりも下絵で二の腕の筋肉が疲れる。

    04月26日(金) 腰が痛くて水泳

     今日もマンガの原稿。テーブルで原稿を描いているせいで腰が痛くなり、プールに出かけて腰を伸ばす。水泳1000メートル、ウォーキング500メートルをこなした後、書店に出かけて文庫を10冊ほど購入。今日、依頼を受けて引き受けた評論系の仕事の資料。しかし、われながら、いろんな仕事をやってるなあ……。
     この資料の本、新古書店にズラリと並んでいることは知っていたが、仕事で使う本なのに、いくらなんでも新刊で流通している本を新古書や古書で買うのは失礼すぎる。というわけで、すべて新刊で購入したが、資料は、まだ20冊から30冊は必要。楽しみながら読み込むことにしよう。

    04月27日(土) 人物のペン入れが終わる

     午前中に起きてマンガのペン入れ。正午すぎ、残り5ページになったところで眠気に襲われ昼寝。午後4時前に起床し、日本テレビでCART第3戦ツインリンクもてぎを観戦。結果を知らない状態で見ようと情報をシャットアウト。主宰団体のCARTのサイトも、アメリカ国内でのテレビ放映が時差の関係で録画となるために、「テレビを見るまで結果を知りたくない人は、即刻、ここでブラウザを閉じてください」と注意を喚起するページが表示されるようになっていた。
     レースはホンダ勢が脱落し、チップ・ガナッシ・チームのローラ・トヨタに乗るブルーノ・ジュンケイラが優勝。ホンダはCART最後の年のもてぎ戦も勝つことはできず。このレースからシャシーをレイナードからローラにチェンジしたトレーシーとアンドレッティは、ともにマシントラブルでリタイア。燃費競争がなくなった分、レースは迫力が増した。それにしても惜しかったのは高木虎之介。今年、うまくいけば1勝くらいできるのではなかろうか。もっとも、それにはチーム力のアップが必要だが。

     CARTテレビ観戦の後、駅前の喫茶店でマンガ雑誌の編集者にカラーページの原稿を記録したMOを渡す。反対に単行本の青焼きの一部を受領。急ぎ帰宅し午後8時からフジテレビ721でF1スペインGPの予選生中継を観戦。うーん。フェラーリの2台が強すぎて、緊迫感といえばバリチェッロが獲得寸前だったポールをミハエル・シューマッハーが逆転したことくらいか。結局テレビの音声だけ聞きながらマンガのペン入れ。今夜中には人物のペン入れも終わることでありましょう。問題は背景だ……。

    04月28日(日) 背景を描く

     ようやくマンガの人物のペン入れが終わり、今日からはアシスタントになった気分で背景のペン入れ。斜線の掛け合わせまでコリコリとやっているせいで、うーむ、時間がかかる。
     午後9時からはF1スペインGP。バリチェッロはスタートできず、佐藤琢磨もすぐに消え、あとはミハエル・シューマッハーの独走で実に退屈な展開に。テレビの音声だけ聞きながらバックを描く。

    04月29日(月) 「杉浦茂―なんじゃらほい―の世界」へ

     起床後、マンガの背景をセッセコ描き、夕方、徒歩とバスで三鷹駅南口のショッピングビル「CORAL」5階にある三鷹市美術ギャラリーへ。ここは西谷祥子さんが日本画の個展を開いたギャラリーでもあるのだが、一昨日から「杉浦茂―なんじゃらほい―の世界」という展覧会が始まったことを新聞で知り、トコトコ出かけたもの。

     懐かしい杉浦マンガの原画や掲載雑誌が展示され、仕事部屋も再現されている。団塊の世代には懐かしさで胸がいっぱいになりそうな展覧会だが、お客はほんの数人。ゴールデンウィークだってのに……と少し寂しくなったりも。

     戦後のストーリーマンガは、手塚治虫を始祖とする映画的な技法を多用した立体的な作品が中心となってきた。とりわけ特徴的なのは「スピード感」だろう。ところが杉浦マンガは、今風にいえば「まったり」として、まるで昼寝でもしているようなのんびりした展開がつづく。今回、原画などを見てあらためて思ったのは、「猿飛佐助」「霧隠才蔵」といった立川文庫系講談の影響は当然だが、セリフのやりとりなどには落語の影響が大きいこと。師匠の田河水泡氏は落語の台本を書いていたこともあるはずだが、そんなことも影響しているのだろうか。東京の本郷生まれというから落語のようなやりとりというのは、大阪人の会話が漫才になるのと同じような生まれついてのものだったのかも……。

    「コロッケ五えんのすけ」や「おもしろかおざえもん」などの懐かしいサブキャラクターにも会えて幸せな気分にひたりながら、帰途、三鷹駅のスターバックスに寄り、来月に着手する新しい仕事の資料(マンガ)を2冊読む。薄暗いところで読んでいたら目が疲れた。

     しかし、「ゲームセンターあらし」の手が、クライマックスでたびたび「杉浦茂してる」ことに気づいていた読者は、どれだけいただろうか……。ワハハ。

    04月30日(火) マンガの仕事はつづく

     マンガの背景を進める。テーブルで仕事しているせいで腰が痛い。


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