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  • 2001年09月下旬の日記

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    09月21日 World PC Expo 2001と江戸川乱歩賞

     今日は午後から幕張メッセで開催中の「World PC Expo 2001」へ。西武池袋線〜地下鉄有楽町線の直通電車で新木場まで行き、ここでJR京葉線に乗り換える。幕張メッセはマイクロソフトのWindows XP一色……でもなかったかな。ふつうのユーザーにはパソコンのAV化も望ましいところだろうが、いまのところ文章を書くためのパソコンにこだわっているせいで、CPUの高速化やAVの機能には、さほど興味なし。それよりも軽量でバッテリーが長持ちするノートパソコンが欲しい。
     というわけで先日来、この理想に近いノートパソコンということで、パーパスのブランドで知られる高木産業のB5サイズWindows CEノートパソコンをモニターしているのだが、もう少しアプリがほしいところ。内蔵のポケットワードだけでは原稿を書くのが、ちとしんどい。ビレッジセンターのPocket WZ Editorあたりが使えれば、もっとガシガシと原稿が書けるんだが、「家電パソコン」というコンセプトでは、マニアックなエディターの搭載は厳しいか?
     でも、ハードディスクのないノートパソコンについては、忙しいビジネスマン、ジャーナリストなどの間に、けっこう需要があるのではないかと思う。できればヘビーなモバイルの道を突き進んでほしいものだ。
     というわけで幕張メッセに到着後は、あちこち見学しながら高木産業のブースを探す。やっと見つけた高木産業のブースは、なんとキャンギャルの撮影会場と化し、カメラ小僧やカメラおやじで黒山の人だかり。でも人だかりができているのは、レーシングバイクの前でセクシーポーズを取るギャルの前ばかりで、肝心の製品の展示場には人影が少ない。ノートサイズのWindows CEマシンやゲートウェイ・サーバーなど、面白い製品が出ているのに。でもPURPOSEというブランドの知名度アップにはなるか……。
     ここで常務と担当者にあれこれWindows CEパソコンに関する質問と要望をぶつけ、ついでにシステムを最新版に書き換えてもらう。
     幕張メッセでの用事をすませた後は、京葉線で東京駅まで出て、帝国ホテルの江戸川乱歩賞授賞式へ。東京駅からは雨も降っていたのでタクシーにしたが、すでに授賞式は始まっていた。
     薄井ゆうじさんをはじめ多数の作家、編集者と歓談。昔、講談社の「テレビマガジン」で『マシン刑事999』や『ラジコン探偵団』の担当編集者だったIさんとも久々に遭遇。いまは宣伝部にいて、今回の受賞作『13階段』の宣伝も担当しているとのこと。このIさん、ぼくを漫画原作者にした人でもある。そういえば、あのとき連載したのは『シェリフ』というミステリー漫画だった。
    「小学一年生」で『人造人間キカイダー』を連載していたときの小学館の編集者Tさんとも遭遇。いまは書籍と文庫の編集部にいるそうな。小学館文庫では『電脳文章作法』という本を出しているが、まだ在庫がある状態なので、「新しい仕事ください」とは言い出しにくかった。
     Y出版社のMさんからは、前回の作品の売れ行きが良好だったとのことで、次の作品を……との催促。でも、その前の仕事が終わっていない状態では……。げ、その遅らせている出版社の編集長にも遭遇してしまった。ペコペコと謝るのみ。
     会場で一緒になった磐紀一郎(石津嵐)さんと一緒に高円寺に移動すると、駅前で、またもや、小学館の元編集者とバッタリ。「小学五年生」で『レスキューZ(ゼブラ)』という漫画を連載していたときの担当者で、『ゲームセンターあらし』の作者にぼくを推薦してくれた人でもある。いまは他社に移っているが、実に久しぶり……ということで、近所の飲み屋で一杯。
     しかし今日はCART第17戦の予選速報をやらないといけないので、そそくさと電車もバスもあるうちに帰宅。すぐさまネットにつないだら、イギリスはロッキンガムの新造オーバルトラックでは、昨日来の路面から水が染み出すアクシデントがつづいており、結局、予選は中止。夜中になって気温が下がり、寒いのをガマンしてパソコンに向かっていたら、身体が熱っぽい。風呂に入るのをガマンして布団に潜り込んだが、悪寒がしてガクガク。どうやら本格的な風邪をひいたらしい。
     足腰が痛いのは、幕張メッセを歩きまわったり、帝国ホテルで立ちっぱなしでいたせいらしい。万歩計の数字は1万2000を超えていた。

    09月22日 風邪だ

     すっかり熱が出てしまって、身体の節々が痛い。朝、いちど起きて仕事をするが、午後になって風邪薬を飲んだら眠気に襲われ、午後3時には耐えきれずにダウン。目が覚めたのは午後7時。あわててCART第17戦の速報をやろうとしたら、バッキンガムでは、まだ路面が乾かず。スケジュールを遅らせてフリー走行が開始され、決勝レースが始まったのは現地時刻午後4時すぎ。日没時刻の関係でレースは短縮されて打ち切りとなった。
     最近、天候にたたられてばかりのCARTだが、とくに、このバッキンガムのコースは、アスファルトの下に溜まった雨水が、路面の上に染み出してくるというもの。手抜き工事だったのかもしれないが、いい迷惑だったのは3万8000人の観客だろう。オーバルのレースは、日本も含む雨の多い地域には不向きなのかもしれない。
     このスケジュール変更のせいで、スポーツi・ESPNのライブも中止。CARTのホームページで提供されているライブ中継とラジオ中継をチェックしつつ、レース結果など作成する。

    09月23日 風邪なおらず

     風邪の具合が昨日よりひどい。熱もさほどではなく、咳も出ないのだが、全身が痛む。風邪薬を飲んで朦朧としながらスカイ・スポーツでフォーミュラ・ニッポン第8戦MINEを観戦。ふだんはアナウンサーの声が多少うるさくても気にならないのだが、今日ばかりは頭にガンガンと響く。

    09月24日 風邪なおらず

     熱っぽい。風邪薬を飲むと眠気。まるで仕事にならず……。

    09月25日 風邪なおらず

     元気を出してプールに行こうと思ったが、やはり気力が萎えてダメ。原稿を少し進める。

    09月26日 出版記念パーティー

     小説でデビューする際、お世話になった有楽出版社社長の峯島正行氏が社長を勇退するのと同時に、4冊目の著書となる『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』(青蛙房/2,200円)を上梓。その出版記念パーティーが夕方から開かれるため、着ていくものに迷う。そろそろ衣替えの季節だが、今日は気温が高く、スーツでもジャケットでも夏物の方がよさそうだからだ。ジャケットは先週の江戸川乱歩賞に着ていってしまったし、スーツにしようと思ったが、夏もののスーツは6年前に買ったものが最後。体重とウエストの増加で、とっくに着れなくなっている。でも、ウォーキングと水泳の効果があったのか、このところウエストはベルトをハサミで切らないといけないほど縮まっている。試しに6年前のスーツを着てみたら、あらら、去年の今頃は、腹がキツくて履けなかったズボンがスンナリと履ける。スンナリどころかユルユルだ。
     ついでに、10年前のアメリカ取材の際に買ったサマースーツを着てみたら、こちらのズボンも履けてしまった。このズボンが履けなくなって6年前にサマースーツを新調したというのに……。1年前に比べて体重は1キロほどしか減っていないのに、ウエストは10センチくらい縮んだらしい。というわけで今日のパーティーには10年前のスーツを着て出かける。捨てなくてよかったわい。
     東京會舘で開かれたパーティーは、主賓が「週刊漫画サンデー」「週刊小説」で長年編集長をつとめた大ベテランの編集者であるために、漫画家、作家の方々もベテランばかり。ぼくが最年少クラスで照れくさい。というわけでパーティーの後は二次会へのお誘いも断り、途中にある酒場に寄り道してから帰宅。たまにしか履かない革靴のせいで足が痛い。

    09月27日 意地になって寝る

     風邪が抜けないのは睡眠不足が関係しているのもわかっているので、今日は意地になって午後2時まで寝てやった。久々に10時間以上も寝たせいか、風邪っけは抜けたが、頭はボンヤリ。夜中になってから1時間ほどウォーキング。ウエストはへこんできても体重は減らない。食欲がありすぎるせいだな……。

    09月28日 F1アメリカGPはじまる

     今週末はピンチヒッターでMotorsports@niftyのF1アメリカGP速報を担当。14時間もある時差調整のために昼過ぎまで寝て、午後、原稿を書いた後、夕方から水泳。朝まで起きていないといけないので、いつもより少ない600メートルで切りあげる。これでも水泳の前と後とでは、体重が500グラム減っていた。
     アメリカGPのフリー走行開始は日本時間の午前1時から。昨年まで速報のときに使っていた自作のレース結果作成プログラムを間違って消してしまったため、エディターを使ってシコシコと結果表を作り、Motorsports@niftyに掲載。さらに午前3時から4時まで行われた2回目のフリー走行結果も作成、掲載して、この日の作業は終了。そのまま眠くなるまで原稿を書いていたら、あっというまに午前8時。「ちゅらさん」の最終回を見てから寝る。

    09月29日 F1アメリカGP予選

     午後に起きてF1アメリカGPのチームリリースを翻訳。これもMotorsports@niftyに掲載して、夕食後、しばし仮眠を取り、午後11時からF1アメリカGPの2日目フリー走行と予選をフジテレビ721で観戦しつつ、結果表を作成してMotorsports@niftyに掲載。再び原稿に戻り、午前8時に寝る。

    09月30日 女子マラソンと長嶋監督退任とF1アメリカGP決勝

     正午過ぎに起床しF1アメリカGPのリリースに取りかかろうとしたらMotorsports@niftyの女性スタッフがほとんど片づけてくれていたので、これをHTMLにしてWebページに転送する作業に専念。
     午後4時からはフジテレビでベルリン・マラソンを見る。イチローの新人最多安打もすごいけど高橋尚子もすごい。夕食後、日本テレビで巨人戦を見ているうちに睡眠不足のせいでうたた寝。目が覚めたら8回まで進んでいた。試合は巨人が負けたが、その後の退任する長嶋監督と引退する斎藤、槇原、村田選手の引退セレモニーを見ていて、ちょっとウルウル。巨人世代であり長嶋世代であるからしかたないですね。
     睡眠不足で霞む目に目薬を差しながら小説の原稿に戻り、午前3時からのF1アメリカGP決勝を待つ。


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