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  • 2001年08月下旬の日記

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    08月21日 新井素子さんならヤッパリ「あたし」

     台風が接近中で蒸し暑い。原稿を書いていてもイライラがつのるばかり。こんなときは昼寝に限るとうたた寝していたら、有楽出版社から楠木誠一郎さんの新刊『探偵作家江戸川乱歩の事件簿――ミイラと旅する男』が到着。楠木さんからもデータ原稿が届いたので、即座にスキャナーで書影を取り込み、Webページを作成。新刊の案内は「楠木誠一郎・歴史ミステリー館」でどうぞ。
     ホームページの更新のついでに、少しあちらこちらを巡回していたら、日本SF作家クラブのホームページ「日本SF作家クラブ編アンソロジー『2001』」という本の案内を発見。収録作品のトップに新井素子さんの『あたし』というのがあったんだけど、よく目をこらして見たら『あした』だった。思い込みはいけないと苦笑。

    08月22日 のろのろ台風

     風雨が激しい明け方に寝て、昼前に起きるが、台風は、まだ通過していなかった。台風は、中心が近づく前の方が風雨が激しく、あとは次第に静かに。
     こんな天候なので、仕事以外にすることもなし。深夜になってからウォーキングを兼ねて書店へ。直木賞の選考経過が載っている「オール読物」を買ってくる。

    08月23日 極秘会談

     東京駅で、東海道新幹線に乗ってやってきた某パソコンメーカーの役員、担当副部長氏と待ち合わせ、近くの寿司店奥のお座敷にて4時間も秘密会談。東京駅でふたりを見送って、吉祥寺経由で帰宅。原稿を書こうと思ったが会談中に生ビールを飲んでいたせいか、眠気に負けてダウン。

    08月24日 水泳

     夕方からフィットネスクラブへ。水泳400メートル×2+ウォーキング500メートル。身体が軽くなってきた気がするのだが、体重は減っていない。食欲がすごいからなあ。帰宅後、原稿。

    08月25日 今日も水泳

     朝から原稿。ようやく動きのあるシーンの連続となり、パソコンのキーを打つ手も速くなる。夕食後プールに出かけ、軽く800メートルほど泳ぐ。帰宅後、朝まで原稿。

    08月26日 歩くぞ

     原稿を書く。深夜、40分ほどウォーキング。全身汗まみれ。

    08月27日 高円寺阿波踊り

     下の娘と連れだって高円寺の阿波踊りに。途中、雨が降ってきて飲み屋に避難。劇団の仲間と来ていた石津彩と遭遇。彩の父上の石津嵐(磐紀一郎)さんも登場して盛り上がるが、今日はPTAモードなので早めに帰宅。

    08月28日 水泳に行くぞ

     朝から原稿を書いた後、夕方、フィットネスクラブへ。このところ回数を増やしているせいか、連続して泳ぐ距離も伸びてきた気が……。
     帰宅後、また原稿。だいぶペースが上がってきた。

    08月29日 『華麗なる疾走』

     いま、昔の自動車レースを題材にした小説を書いているところなんだけど、昨夜、ふと思い立って、昔のレース小説(というのは無理があるが)の『華麗なる疾走』(城山三郎)って、どんな話だったっけ? と素朴な疑問が脳裡に浮かびあがったワケです。家捜しすれば、確か集英社文庫版で買った『華麗なる疾走』があるはずなんだけど、もう何年も目にしていないから、庭の物置にしまい込んでいる可能性もある。そうだとしたら見つけるのは、まず不可能だ。というわけで検索エンジンで探してみたら、電子文庫パプリでオンライン販売されていた。でも、文庫本1冊分をパソコンの画面で読むのは、ちょっとイヤ(自作の小説はPDFで提供しているくせに)。
     というわけでノートパソコンを背負って原稿を書きに出かけたついでに、荻窪駅前の「BOOK-OFF」に立ち寄ってみると、『華麗なる疾走』が100円で売られていたので、これを購入。基本的に新刊書で入手できる本は新刊書店で買うことにしているのだが、数年前までは新刊書店の定番メニューだった城山三郎氏の作品も、最近は、めっきり見かける機会が少なくなっている。確かに一度は購入している本だから……と妙な納得をしないと「BOOK-OFF」では本が買えない古いヤツであります。
     で、喫茶店に入り読みはじめると、あらら、記憶している内容とまるで違うではないか。呼び屋をしていて破産した主人公が、日本を脱出してたどり着いたのがモナコで、ここで偶然、F1レースを目にして……という内容だったと思っていたのだが、どうも、『華麗なる疾走』のモデルとなった神彰氏のエピソードとゴッチャになっているらしい。『華麗なる疾走』では、メキシコの「モンテリ24時間レース」というのを日本に引っ張ってきて、おそらく淡路島と思われるA島で開催する……という話なのだが、あれれ、このモンテリって、今年のCART第1戦が開催された「モンテレー」のことではないか。でも、北米で有名な24時間レースといったら、やっぱりフロリダのデイトナ24時間レースだよなあ……などと思いつつ、1時間ほどで読了。前に読んだときは、もっとワクワクしたような気がしたけれど、こんなにあっさりした内容だったかなあ……。本宮ひろ志さんがマンガにしそうな内容でもあった。
     ちなみに神彰氏が日本に呼び、富士スピードウェイで開催されたのはインディカー・レース」。1966年のことで、優勝したのは、当時、新人だったジャッキー・スチュワートだった。富士スピードウェイを左回りに走ったそうである。

    08月30日 楠木誠一郎さんの新刊にビックリ

     祥伝社から楠木誠一郎さんの新刊『明治必殺!』が届く。アタシが更新している楠木さんのホームページ『楠木誠一郎 歴史ミステリー館』に情報を掲載するための資料である。楠木さんからテキストも届いたので、スキャナーで書影を取り込み、HTML化の作業。で、『明治必殺!』をパラパラ見ていたら、およよ、これまでの楠木さんの作品とは異なり、いきなり濡れ場からスタート。つい読みふけってしまいそうになるが、今日の自分の原稿のノルマを果たすまでと、ちとガマン。いやあ、帯の「楠木誠一郎が弾けた!」というコピーは、このせいだったのか。濡れ場、アクション、濡れ場……ああ、またもやページをめくってる。やめられない、とまらない……。

    08月31日 「タイタニック」の吹き替えに愕然

     夕方からプールに出かけて水泳を1000メートル。その後、午後9時からフジテレビで映画『タイタニック』を見はじめるが、主役の吹き替えのひどさにあきれ返る。主人公のジャック役は若い役者らしいが、台本を棒読みで滑舌もできていない。何を考えているんだフジテレビ。小林幸子はよかったが。
     テレビを見る時間が浮いたので、徒歩でファミレスへ出かけ、原稿書き。水泳で疲れたのか、すぐにヘトヘトになり、午前2時頃に帰宅。テレビをつけたまま風呂に入って出てきたら、新宿歌舞伎町の火災事故の速報。そのままテレビを見つづけ、寝たのは午前5時。


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