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  • 2001年07月上旬の日記

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    07月01日 レース三昧その2

     昼過ぎに起きてスカイスポーツで鈴鹿のフォーミュラ・ニッポンを観戦。F3を見るつもりだったのに、前のFポンの再放送だった。午後2時半からフォーミュラ・ニッポンを生中継で観戦。道上龍は2位で残念。ノースポンサーで走る道上と接触しそうになった周回遅れの野田英機は、すっかりヒール役が似合うようになってしまったなあ……と、ちょっとタメ息。
     レース後、あわただしく家を出て喫茶店へ。シコシコと原稿を書き、さらに別の喫茶店で原稿書き。午後7時過ぎに家に帰り、畠山のボクシングをテレビ観戦。放送席では畑山の勝ちを確信していたみたいだが、敵はヨーロピアンスタイルのボクサー。判定になったら手数の多さで挑戦者の勝ちになるのでは……と思っていたら(前にもそういうことがあったので)、ホントにそうなってしまって唖然。
     午後9時からはフジテレビ721でF1フランスGPをライブ観戦。途中で居眠りしたが、とくに順位に変動なし(ピット作業で順位が変動するため)。F1観戦の後は資料を読みつつ午前2時からスポーツi・ESPNでCART第9戦クリーブランドをライブ観戦。先週のポートランドはメタメタだったが、ここクリーブランドは、空港を閉鎖した特設コースで、毎年、追い越し合いやらクラッシュやらが多発。眠気をこらえても見る価値があるに違いない……と思ったら、とっちらかったのは1周目だけで、フルコースイエローも、これが1回だけ。最後は周回遅れのマイケルが、2位ミモ・ギドリーを押さえ、チームメイトのフランキッティを逃がす見せ場があったが、CARTでは、周回遅れのドライバーによる妨害も、F1やFポンほどにはシビアではない。ちょっと劇画のようなレース展開を楽しみました。
     しかし、原稿は……進まない……(泣)。

    07月02日 吉本隆明を読む

     いま書いている新作小説で、どうも描写に自信が持てないところがあり、あれこれと資料を差がしていたのだけれど、やっとこさ小説の舞台となる昭和9年頃の月島4号埋立地(現・晴海)の情景を描写する文章を見つけた。それがなんと吉本隆明の『背景の記憶』(平凡社ライブラリー/1,200円)というエッセイ集の中の『月島の思い出』という一編。月島で育った吉本氏が、子供の頃に遊び場にしていた月島4号埋立地のことを書いている。いまは吉本ばななのお父さんといった方が通じやすいかもしれない吉本隆明だが、ぼくらの世代にとっては、高橋和己やら埴谷雄高やらと共に、ちょっと懐かしい名前だったりする。もっともぼくは、吉本隆明の名前は知っていても著作を読むのは、これが初めて。高校のとき、同級生が吉本、高橋、埴谷なんて名前を口にしている頃、ぼくは、五木寛之の『青年は荒野をめざす』や大藪春彦の本を読んでいたもんなあ……。あ、そういえば、井伏鱒二全集、モーパッサン全集、三島由紀夫短編全集、講談社の「我らの文学」シリーズ……なんてのも読んでたな。受験校だったのに大学進学もせず、さっさと漫画家の先生のアシスタントになることを決めていたもので、学校に行ってもヒマだったものだから、図書室に入り浸っては、本を読んでばかりいたのです。もちろんマンガも……。

    07月03日 『西武の赤い電機』

     今日も気になるところがあって原稿が進まず、午後から池袋のジュンク堂へ。『図説ベルリン』(谷克二=文/鷹野晃・武田和秀=写真/河出書房新社/1,800円)やら『20世紀の国産車』(鈴木一義・著/三樹書房/2,000円)やら『ポルシェ・自動車を愛しすぎた男』(斎藤憐・著/ブロンズ新社/1,500円)ほか多数を購入。わお! 谷克二氏は、昔、アフリカを舞台にした狩猟冒険小説などを愛読した方ではないか。最近は、このようなヨーロッパを題材にしたノンフィクションを手がけておられるらしい。『ポルシェ・自動車を愛しすぎた男』は、子供向けの伝記シリーズの1冊だが、この著者は……わおわお! あの『上海バンスキング』の作者ではないか。1988年に書かれた本だが、自動車の歴史から構造、世界大恐慌の原因などもわかりやすく書かれていて、とてもいい本だ。
     ところでジュンク堂に出かけたら、ぜひとも見たいと思っていた本があった。ジュンク堂書店のホームページに紹介されている『西武の赤い電機』という写真&資料集だ。西武鉄道を走っていた電気機関車の写真と資料をまとめた本で、著者が自らDTPで編集したものだとか。ああ、実にうらやましい……というのは、いつか自分で執筆し、自分で編集した本を自費出版してみたいから。この本、ジュンク堂では2Fの鉄道書のコーナーだけでなく、1Fレジ前のベストセラーのコーナーにも並べられ、入口脇の壁では写真展まで行なわれている。とりあえず必要としている本ではないので買うのはためらったけど、ああ、こんな贅沢をしてみたい……。

    07月04日 あぢいい……

     梅雨時とは思えない暑さで身体が茹でダコ状態。仕事の能率も悪いのでスポーツクラブに出かけて水泳とウォーキング。帰宅後、NHKの「プロジェクトX」を見る。最近は中島みゆきの歌うテーマソングを聴いただけで、目頭がジワリ。すっかり反射条件になっている。今回は魚群探知機を開発した兄弟の物語。

    07月05日 歩け歩け歩け……

     ちと用事があってマンガの原稿の整理をした後、歯医者へ。昨年から通っていた治療がやっと完了。とことこと武蔵関まで歩き、蕎麦屋にておろし蕎麦。つづいて喫茶店に入り、シコシコと原稿。バッテリーがなくなるまで原稿が進んだので、ご褒美に高円寺へ。飲み屋でビールを呑み、ワイン専門店でワインを飲み、スタンドバーでビールを呑んだ後、ふと思い立って、歩けるところまで歩いて帰ることにする。背中のリュックサックにはノートパソコン、予備バッテリー、資料の大判ハードカバーの洋書ほか数冊の本。これを背負って歩き出し、高円寺から都立家政を抜けて新青梅街道へ。ここからトコトコと西に向かって鷺宮を抜け、下井草あたりを通過し、少し空気のいいルートにしようと石神井公園方面へ。しかし、あまりに暑くてパンツからジーンズまで汗でグッショリ。次第に体力もなくなってきて、コンビニで買ったポカリスエットを飲んで休憩。ここで根性をなくしてタクシーで帰宅した。それでも後で地図をチェックすると、6キロ以上歩いていたらしい。万歩計は1万6,000歩(昼間歩いた分も含む)を超えていた。

    07月06日 謎の映画「真珠湾攻撃」

     昨日の疲れが残っているのか、仕事の能率が悪く、夕方には居眠り。夕食で目を覚ました後、ふとテレビのチャンネルを変えていると、テレビ神奈川で不思議な映画をやっていた。『真珠湾攻撃』という映画だが、どうも真珠湾攻撃後にアメリカで製作されたプロパガンダ映画らしいが、テレビ神奈川のサイトにも詳しい情報はない。最初の5分ほどを見逃していたので、タイトルなどが見られなかったのだが、どうもこの映画らしい。監督は西部劇の巨匠のジョン・フォード他。ハワイを紹介するドキュメントフィルムに、無理に日本人の諜報活動のシーンと攻撃シーンをくっつけ、でっちあげた映画。日本海軍機がハワイ上空に攻めてくるシーンは、5機編隊を組んでいるが、これが全て固定脚の機体。すべて九九式艦上爆撃機か? で、爆撃シーンになると、なぜか爆弾を投下するのは、すべてアメリカ海軍のドーントレスになってしまう。かなり無理して作られた映画で、長い間、オクラ入りしていた理由もわかるような気がする。
     深夜、また40分ほどウォーキングし、汗を流す。

    07月07日 やっと原稿の難関を乗り越える

     このところ呻吟しつづけていた小説の原稿が、やっと難関のシーンを抜け出し、少しずつペースが上がりはじめる。夜は45分ほどウォーキング。

    07月08日 落語とウォーキング

     夕方から高円寺の飲み屋で開催される落語の会に。今日は三遊亭新潟さんという落語家さんの独演会。円丈師匠の二番弟子だそうで、もちろんネタは新作。2つの噺の後、そのまま飲み会に突入。落語の会の後とあって、きわどいギャグがビシバシ。腹を抱えて笑った後、中央線で三鷹まで戻り、そこから徒歩で帰宅。タクシーなら2000円かかる距離、約4キロを45分ほどでセカセカと歩いたおかげで汗びっしょり。しかし、歩けども歩けども体重は減らず。食欲旺盛だもんなあ……。

    07月09日 原稿を書く

     歩き過ぎのせいか太股内側の筋が突っ張って痛い。少しウォーキングは控えよう。

    07月10日 原稿を書く

     今日も原稿。明日は大リーグのオールスター戦なので早めに寝ようと思ったが、結局、6時まで原稿を書いてしまう。


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