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キムタクの月9レースドラマを見る前に

 今朝(1月28日)のスポーツ紙には、あのキムタクが、4月からスタートするフジテレビの月曜午後9時からのドラマ、通称「月9」 に、レーシングドライバー役で主演するという記事が掲載されていた。

 昨年は、アイスホッケーを題材にした「プライド」で、しばしアイスホッケー人気を高めたが、はたしてレース人気が高まるのかどうか、 気にしているレースファンも多い。

 ぼくは昨年から、ちょくちょく近所のアイスホッケーリンクに出かけていたのだが(ドラマの始まる前から)、 キムタクのドラマによる追い風は、東伏見のリンクでは、そよ風ほどにしか吹かなかった(ドラマのロケがおこなわれた新横浜のリンクでは、 満員札止めになったらしい)。レースドラマが始まっても、実際のレースへの影響は、まあ、ほとんどないでしょう。

 そんなことよりも気になるのは、ドラマのストーリー。海外のレースで活躍するキムタクが日本に帰ってきて、 施設の子供たちと交流したりするのだそうだが、これがプロレスだったら『タイガーマスク』になるところだった。

 そういえば、日本のトップレースで活躍しながらも、瀕死の重傷を負う事故がもとで挫折し、日本ではレースができなくなった男が、 アメリカでチャンスを掴み、どん底から這い上がる――というレース小説もあった。10年前に発売され、高い評価を得ながらも、 惜しくも絶版になったこの作品、「復刊ドットコム」でも復刊を望む声が出ている(ここ ここ)が、その前に、作者みずからがネットで無料公開中。

 PDF版は印刷を前提としたものと画面で見るのを前提としたものの2タイプが用意され、 携帯端末のPalm用やシンプルテキスト版も用意されている。アメリカのインディカーレースを舞台にしているが、レースの実態や雰囲気は、 かなりわかるはず。関心を抱いた方は、ぜひともダウンロードしてみていただきたい。

 たまにはPRを……でした。

 


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コメント

トラックバックをありがとうございます。

タイガーマスクは、まさしくそうですね。木村拓哉には、悪役覆面レーサー(後にベビーフェイスに転向)が、子供たちのためにレースに出る役をやってもらいましょう(^_^;

レースの人気云々以前に、そうしたプロスポーツ選手がいると知ってもらえるきっかけになればと思います。


>しんとうさん

 コメントありがとうございました。

 フジテレビだし、フォーミュラ・ニッポンのチームあたりが協力すれば、これまで作られた日本のレース映画、レースドラマに比べれば、多少はリアルなものになるかもしれませんね。あ、ジャニーズつながりでTeam Kondoもいるではないか! こりゃ、マッチが監督役で出てこなくては。

 最近、レーシングドライバーがテレビに出てくると、バラエティまがいの番組が多いせいもあって、笑いを取ろうとする方向に走ってしまい、なんだか、その存在が軽くなっているんですよね。若いファンには、それでいいのかもしれないけれど、「バラエティなんかに出られるか」という生沢徹的矜持を持ったドライバーがいてもいいと思います。

 アイスホッケーは、ロケのおこなわれた新横浜プリンスの試合だけが混んで、あとは、そうでもなかったみたいです。でも人気凋落中のアイスホッケーでも、試合前に、初めて見る人にルールを説明する時間を設けたりと、テレビドラマを意識していたようで、それはそれで良かったのではないかと思います。

 最近になってアイスホッケーをナマで見るようになったら、レースと同じで、ナマでないとわからない迫力、雰囲気がありますし。ルールがむずかしくて、最初は何がなんだかわからない、どこを見ていいのかわからない……という点も、両者に共通していますね。初めてアイスホッケーを見たときは、ホント、近くにいる人の様子をうかがいながら、見る方角を決める状態で、「ああ、初めてレースを見たときも、こんなだったなあ……」なんて、ちょっと新鮮な気分になりました。

 フジテレビの月9でレースドラマをやるってのが、フジテレビの総意として、F1やフォーミュラ・ニッポンといったモータースポーツ全般を盛り上げるための戦略の一環だったらいんですけどね。


さらなる丁寧なコメントをありがとうございます。

近藤さん、ドラマに出ますかね。ちらっとでも出て欲しいです。
いっそ、キムタクにも定期的にサーキットに近藤さんのチームの応援に来てもらえれば、ファンの人たちもやってきてくれるかも。

以前、X-JAPANがチームのスポンサーになって、ファンが大勢サーキットに来ることもありましたが、その後定着した人がどれだけいたのかは不明です。
ファンの人たちは、レースを見に来たのではなく、X-JAPANのメンバーや、チーム(マシン)を見に来ていたので、定着率が良くないのは当然ともいえますが、そうしたレースに興味が無い人たちの目を、もう少し向けさせる努力をしても良かったのではないかと思ってます。

鈴鹿の場内放送は、レースを初めて見る人のことも考えて丁寧に説明してくれますが、レース界自体が景気も悪いせいか、狭い中に入ってるような感じになってしまっているので。

例がちょっと外れてきますが、歌舞伎も伝統芸能としてあぐらをかくことなく、イヤホン付のFMラジオを貸し出して場面の解説を放送したりといった努力をしているのですから、レース業界ももう少し、レースを知らない人間を積極的に迎え入れる配慮を(ファンも含めて)持つべきだと思ってます。

ドライバーのテレビ出演も、皆バラエティ番組に出るのではなく、自分の色を作って欲しいです。生沢さんほどカッコ良くするのは無理かもしれませんが(^_^;
中嶋悟さんが「星野(一義)さんと違うキャラクターになるようにした」と言ってましたが、それくらいは考えて個性を出してくれると面白くなってくると思います。


>しんとうさん

 最近、アイスホッケーだけでなく、歌舞伎に出かけたり(たまに)、落語も聴いたり(こちらはしょっちゅう。落語家さんのサイト運営までしている)していますが、落語の方が傍目から見るとレース業界に似ていますね。顧客の新規開拓はしないで、「通」のリピーター主体になっています。

 たとえば古典落語を演じても、その題名が何か、時代背景が何か……といったことをマクラなどで解説してくれる人は少ない。ですから、どうしても「わかっている人」だけが楽しむものになってしまうみたいです。

 こちらも落語を聴いたあと、あの題名はなんだっけ……と、家に帰ってきてから落語検索エンジン「ご隠居」や、手持ちの落語の本で調べることがたびたびです。

 レースもルールが複雑になると、チームの戦略が絡んできて、初心者にわかりにくくなります。そのあたり、アメリカのレースは、観客第一という感じがしますね。NASCARネクステルカップあたりは、おもねりすぎ……って感じがしないでもありませんが。

 高橋健二さんが亡くなったことは、しんとうさんのblogで知りましたが、アドバン・ポルシェ956に乗る以前のサニー時代のレースを見られて、しあわせでした。富士のマイナーツーリングは、ホント、面白かったんですから。



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