『あくじゃれ―瓢六捕物帖』(諸田玲子)
『あくじゃれ―瓢六捕物帖』(諸田玲子/文春文庫/2004年11月刊/650円)........次郎長ものを多く書いていたために気になって読みはじめた作家だが、最近は、江戸ものやミステリー風のものなど次々に新境地を開拓。おそらく、いま一番乗っている女性時代小説作家だろう。この作品は、雑誌連載中にときどき読んでいたが、文庫になったのを機会にまとめて読むことに。短編集というせいもあって、すぐ読めてしまったが、主人公の瓢六の設定が面白い。NHKの金曜時代劇でドラマ化されることに1カノッサ。