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『マンガを解剖する』(布施英利)

マンガを解剖する『マンガを解剖する』(布施英利/ちくま新書/2004年11月刊/777円)........美術、言語学、脳科学などの観点から多くのマンガ作品を解剖したマンガ論。ふうん、そうだったのかあ……と思うものもあったが、マンガの実作者の立場からすると、ちょっと深読みしすぎでは……と思うものもあった。
 夏目房之介さんのBlogで話題になっているスクリーントーンの話題もあったが、ここにやはりリキテンシュタインの名前が……というのは、ぼくも夏目さんのBlogでリキテンシュタインの名前を出したから。
 ぼくがリキテンシュタインの名前と作品を知ったのは、高校生のとき。「美術手帳」で特集されたことがあって、「アメコミがアートになるのかあ……」とビックラこいたものだった。1968年頃のことだ。
 でも、あのトーンのような模様は、アメコミの色づけに使われていた網点のドットを拡大したもので、スクリーントーンではないような気もするのだけれどなあ……。
 そういえば、「スクリーントーンを使うのはマンガ家として邪道だ」なんて意見が堂々と語られていた時代もあったっけ……。
 東京都内、近郊のマンガ家は、池袋の中国画材にスクリーントーンを買いにいったものだ。もちろん安かったからである。

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