『マンガを解剖する』(布施英利)
夏目房之介さんのBlogで話題になっているスクリーントーンの話題もあったが、ここにやはりリキテンシュタインの名前が……というのは、ぼくも夏目さんのBlogでリキテンシュタインの名前を出したから。
ぼくがリキテンシュタインの名前と作品を知ったのは、高校生のとき。「美術手帳」で特集されたことがあって、「アメコミがアートになるのかあ……」とビックラこいたものだった。1968年頃のことだ。
でも、あのトーンのような模様は、アメコミの色づけに使われていた網点のドットを拡大したもので、スクリーントーンではないような気もするのだけれどなあ……。
そういえば、「スクリーントーンを使うのはマンガ家として邪道だ」なんて意見が堂々と語られていた時代もあったっけ……。
東京都内、近郊のマンガ家は、池袋の中国画材にスクリーントーンを買いにいったものだ。もちろん安かったからである。