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『インタビュー術!』(永江朗)

インタビュー術! 『インタビュー術!』(永江朗/講談社現代新書/2002年10月刊/777円)........カバーがリニューアルしていたため、てっきり新刊だと思っていたが、2002年に出た本だったんですね。
 この本を読んでみる気になったのは、以前、このBlogで紹介した『「風のたより」のマンガ対談』や、『マンガの深読み、大人読み』におけるインタビュアーとしての夏目房之介氏の仕事に感服したせい。
 マンガ、小説、ノンフィクションのいずれでも、取材は必要不可欠なものだ。その取材も、生きた人間に対する取材は、必ずインタビューになる。インタビューの方法を知っておいても損ではないだろう……と、書店で目についた本書を購入したのだが、インタビューの技術については、まあ書かれてはいるのだが、どちらかというとインタビューの裏側について書かれた本で、「インタビューの読み方」が正しいテーマではないか。
「インタビューを頭から信じるな!」という情報リテラシー、メディアリテラシーの啓蒙書のようでもあるようだ。

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コメント

 ありがとうございます、いつも。
 永江さんは、でも、僕がこれまで会ったうちで、いちばん優れたインタビュアーでライターでした。逆にいうと、いささか僕の実際よりかっこよく見えてしまう幣(?)はあったかもれいませんが。


 インタビュー記事を読むと、インタビュアーの興味の質について、どうしても考えてしまいます。優れた記事ならなおさらです。これは、自分がどういった興味からその記事を読むのかを考える、キッカケにもなるようです……。


>夏目さん

 またまたトラックバックでチョッカイ出しまして、申しわけありませんでした。この本にも出てくる『江夏の21球』(山際淳司)というスポーツ・ノンフィクションが大好きなんですが(NHKの映像版も含め)、これは江夏投手に、広島対近鉄の日本シリーズ最終戦のビデオを見せながら、そこで語られた言葉を再構成したものでした(他の選手たちのコメントもあり)。

 マンガ家の多くは、自作解題などをするチャンスがあまりないし、また、言葉で語ることを苦手としている人が多いのですが、この『江夏の21球』のようなインタビューの手法を使えば、いろんなマンガ家のコマやネーム、構図に秘めた思いが解明されたりするのでは……などと考えておりました。

>銀縞さん

 ぜひ、夏目さんがインタビュアーになった記事を読んでみてください。インタビュイー(取材される側)が安心して話しているのが、よくわかります。取材や資料集めなど、事前準備も周到に行われているからこそ、このようなインタビューができるのだと思います。



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