『日本SFアニメ創世記』(豊田有恒)
先週(10月16日)、矢野徹氏のお別れの会のあと、豊田有恒、高齋正、石津嵐のお三方をクルマで自宅まで送らせていただいたが、昨日(10月21日)、吉祥寺の書店で、この豊田さんの本を発見し、まだ読んでいなかったことを思い出して即購入。仕事もあったので、パラパラと覗くだけのつもりだったのに、つい止まらなくなって、一気に読了。
アニメの黎明期にシナリオライターとして『鉄腕アトム』や『エイトマン』、『スーパージェッター』に関わった豊田さんの青春期であり回顧録。有名な(?)『宇宙少年ソラン』と『W3』の盗作事件の裏側についても書かれていたりして、古いマンガやアニメ好きには興味津々の内容かも。注釈を手伝った石津嵐さんと肩を組んだぼくの写真が、突然、飛び出してきて、あれまあとビックリ。たぶん1980年前の写真だろうが、いやあ、ぼくも若かったなあ……。
豊田さんのSF回顧録としては、『あなたもSF作家になれるわけではない』(徳間文庫/絶版?)もある。リンク先からはユーズド品が購入できるので、興味のある方はどうぞ。1976年頃、「奇想天外」に連載されていた同名のエッセイをまとめたもので、「すがやみつるが可愛い奥さんをもらった」なんて文章が出ているはずである。