『藍の悲劇』(太田忠司/祥伝社ノン・ノベル/2004年10月刊/880円)........著者の太田忠司さんからのいただいた本。SF作家の兄にマンガ家の妹が探偵役をつとめる霞田兄妹シリーズの最新刊。都市名+物体のシリーズから色の名前+悲劇のシリーズに変わり、早くも3作目……といっても前作から2年半も空いてしまったせいで、しびれを切らした版元が、雑誌連載という締切の枷をはめ、ついに出版に漕ぎつけたのだとか。太田さんの作品は、登場人物が、みな、作者に似て真摯で真面目で、だから安心して読めるところがいい。これから読ませていただきます。