『平凡パンチ1964』(赤木洋一/平凡社新書/2004年9月刊/882円)........高校生の頃、「平凡パンチ」で育った世代としては、どうしても気になる。「平凡パンチ」がどんな雑誌だったかについては、
『平凡パンチの時代―失われた六〇年代を求めて』が最高になるかも。そういえば今月は、
『イラスト・ルポの時代』なんて本も出ていたぞ。「平凡パンチ」にイラスト・ルポを掲載していた小林泰彦氏(小林信彦氏の弟さん)の本だ。
『技術者たちの敗戦』(前間孝則/草思社/2004年7月刊/1,680円)........買い逃していた前間氏の著作。これまでの前間氏の著作と内容が重なる部分が多いのだが、先行する著作が絶版となって入手できない現状では、このような「プロジェクトX」を意識して刊行されたようなダイジェスト版的著作でも、ありがたいというべきかも。前間氏といえば、長篇の作品が多いだけに、できれば先行書と併せて読んでほしい……というのがファンとしての要望でもある。