今週いただいた本
わたくしめがサイトの管理をさせていただいている楠木誠一郎さんから、立てつづけに2冊の新作著書が送られてきました。
『実朝を殺した男―「吾妻鏡」殺人事件』(楠木誠一郎/有楽出版社・発行/実業之日本社・発売/2004年7月刊/1,785円)........面白いです。鎌倉時代を題材にした歴史ミステリーですが、読みながら「ヘェ~」ボタンを連発する感じで、つい夢中になって一気読みしてしまいました。楠木さんの歴史ミステリーは、テーマとなった時代が舞台になり、歴史上の有名人が探偵役をつとめるものが多かったのですが、『実朝~』は現代が舞台で、主人公は、おそらく作者自身を投影させたキャラクター。ヒロインも魅力的で、すぐにでもテレビ局、または制作プロダクションが2時間サスペンスの原作として買いに来そうな内容です。こんな知的興味をかき立ててくれる歴史ミステリーが最近少なかっただけに、堪能させていただきました。
『お宝探偵団とわがままミカド』(楠木誠一郎/学研/2004年7月刊/840円)........講談社「青い鳥文庫」シリーズで人気の「名探偵シリーズ」につづくジュブナイルの新シリーズです。お子さんの夏休みの読書にどうぞ。